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資源・新興国通貨:2019年後半の展望

達人の予想 

豪ドル/米ドル

RBA(豪中銀)は6月に0.25%の利下げを実施。利下げは年内にあと2回(7月あるいは8月、そして11月)行われる可能性があり、そのことは豪ドルにとってマイナス材料です。一方で、米FRBも今後、複数回利下げを行うとみられます。市場では、金融市場に与える影響がより大きいFRBの利下げの方が強く意識されそうです。米ドル安が全般的に進むことによって豪ドル/米ドルは堅調に推移するとみられます。米中貿易摩擦が解消へと向かえば、豪ドル/米ドルにとってさらなるプラス材料になりそうです。

<注目点・イベントなど>
・RBAは利下げ継続する一方、FRBは利下げを開始するとみられる
・RBA以上にFRBの利下げが市場で強く意識され、豪ドル/米ドルは堅調に推移か
・米中貿易摩擦の行方。摩擦が解消に向かえば、豪ドル/米ドルの上昇要因に

豪ドル/円

RBA(豪中銀)は利下げを続けるとみられる一方、日銀には金融政策の緩和余地はそれほど多くないと考えられます。こうした見方の違いを背景に、豪ドル/円は上値が重い展開になりそうです。ただ、豪ドル/米ドルが堅調に推移して、豪ドル/円をある程度下支えする可能性はあります。

<注目点・イベントなど>
・RBAと日銀の緩和余地の差
・米中貿易摩擦の行方

NZドル/米ドル

RBNZ(NZ中銀)は5月に0.25%の利下げを実施し、利下げは年内にあと2回(8月と11月)行われる可能性があります。RBNZの利下げはNZドルにとってマイナス材料です。ただ、豪ドルと同様、米ドル安が全般的に進むことによってNZドル/米ドルは堅調に推移するとみられます。

<注目点・イベントなど>
・RBNZは利下げ継続する一方、FRBは利下げ開始するとみられる
・RBNZ以上にFRBの利下げが市場で強く意識され、NZドル/米ドルは堅調に推移か
・米中貿易摩擦の行方。摩擦が解消に向かえば、NZドル/米ドルの上昇要因に

NZドル/円

RBNZ(NZ中銀)と日銀の政策の緩和余地の差を背景に、NZドル/円は上値が重い展開になりそうです。豪ドル/円と同様、NZドル/米ドルが堅調に推移すれば、NZドル/円の下支え材料となり得ます。豪州と比べてNZは国内経済が良好であり、CPI(消費者物価指数)上昇率はRBNZの目標中央値を下回っているものの、目標レンジ内には収まっています(RBAの場合、豪CPI上昇率が目標レンジも下回る)。そのため、同じオセアニア通貨であっても、NZドルの方が豪ドルよりも下げにくいと考えられます。

<注目点・イベントなど>
・RBNZと日銀の緩和余地の差
・米中貿易摩擦の行方

カナダドル/円

BOC(カナダ中銀)は現行1.75%の政策金利を年内据え置きそうです。BOCと米FRBやECBとの金融政策の方向性の違いを背景に、カナダドルは堅調に推移しそうです。原油価格が上昇を続ける場合、カナダドルは堅調さを増す可能性があります。一方、原油安はカナダドルにとってマイナス材料ですが、価格の下落が続いた場合には、主要産油国内で協調減産の強化が検討される可能性もあります。

<注目点・イベントなど>
・BOCとFRBやECBとの金融政策の方向性の違いが、カナダドルの支援材料になりそう
・原油価格の動向。上昇を続ければ、カナダドルは堅調さを増す可能性も
・カナダ総選挙(10月)

トルコリラ/円

トルコリラは、次の2つがポイントになりそうです。<1>米国とトルコの関係:米国はトルコに対してS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の導入を撤回しなければ、制裁を科すと警告しています。米国の対トルコ制裁が実際に発動された場合、トルコリラには下落圧力が加わりそうです。
<2>TCMB(トルコ中銀)の金融政策:TCMBは7月にも利下げを開始する可能性があります。問題はそのペース。ペースが速すぎる場合、市場ではインフレ懸念が再燃してトルコリラの下落要因になる可能性があります。

<注目点・イベントなど>
・米トルコ関係の行方。米国の対トルコ関税の発動の有無
・TCMBの利下げペース。速すぎれば、インフレ懸念が再燃する可能性あり

南アフリカランド/円

 南アフリカ景気の低迷やSARBが7月にも利下げを行う可能性があることは南アフリカランドにとってマイナス材料です。ただ、対米ドルでランドが堅調に推移して、それがランド/円を下支えしそうです。
SARBのクガニャゴ総裁は11月に任期満了を迎えます。クガニャゴ総裁が続投することになれば、ランドのプラス材料になるとみられます。政策の継続性が保たれることや、クガニャゴ総裁はSARBの国有化に反対しているためです。

<注目点・イベントなど>
・南アフリカの景気悪化、SARBの利下げの可能性
・米FRBの金融政策。米ドル安が進めば、ランドは堅調に推移しそう
・SARB総裁人事はどうなるか

メキシコペソ/円

米国の対メキシコ関税発動の行方が最大の材料になりそうです。米国とメキシコは6月7日に移民対策で合意し、米国による対メキシコ関税の発動はいったん回避されました。米国は90日以内にメキシコの移民対策を評価し、不十分ならば関税を発動する構えです。メキシコにとって米国は最大の輸出相手、米国にとってメキシコは中国に次ぐ輸入相手です。関税の発動は双方に大きな影響を与えるため、両国は発動回避に向けて努力するとみられます。米国が関税を発動しなれば、メキシコペソが上昇しそうです。

BOM(メキシコ中銀)は9月にも利下げを行う可能性があり、そのことはメキシコペソにとってマイナス材料です。ただ、米ドル安が進むことによってメキシコペソが対米ドルで堅調に推移すれば、メキシコペソ/円はそれほど下がらないかもしれません。

<注目点・イベントなど>
・米国の対メキシコ関税の行方。関税の発動が見送られれば、メキシコペソが上昇しそう
・BOMは9月にも利下げ実施か。BOMの利下げはメキシコペソにとってマイナス材料

執筆者 八代 和也

執筆者 : 八代 和也|マネ―スクエア シニアアナリスト

マネースクエア シニアアナリスト。資源・新興国通貨を中心に分析し、マネースクエアのWEBサイトにてレポート(「ウィークリー・アウトルック」、「デイリー・フラッシュ」など)配信のほか、動画コンテンツ「M2TV」出演、セミナー講師を務めている。

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