今夜の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜の注目材料は
東京市場のドル/円は、仲値公示の前後でやや上下しましたが、105円台後半で小幅な値動きが続いています。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
8/28(水)
17:00 ユーロ圏7月マネーサプライM3
23:30 EIA週間原油在庫統計
25:20 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:00 米5年債入札 (410億ドル)
※☆は特に注目の材料
米10年債利回りが2年債利回りを下回る異常事態の「逆イールド」が再び話題となっています。昨日のNY市場では利回り格差が一段と拡大しており、一部では景気後退の予兆との見方も出ています。米中貿易戦争の長期化が避けられそうにない中、9月1日の米国による対中関税第4弾の一部発動を前に、市場心理の一段の悪化には要注意です。ドル/円は本日も、米国の株と長期金利の動きを睨んだ神経質な相場展開が続きそうです。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。