米中の対立緩和期待が浮上=外為どっとコム総研 神田卓也
米中の対立緩和期待が浮上
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。米中間の貿易問題を巡る対立緩和への期待から欧米株が買われ、米長期金利が上昇する中、106.60円台まで上値を伸ばした。ただ、106円台後半は8月中旬以降の上値抵抗であり、米国による対中関税第4弾の発動を今週末に控えて上抜けには苦労しそうだ。米中問題にポジティブなニュースがなければ107円台の回復は難しいと見る。もっとも、トランプ米大統領は米中通商協議について「(29日に)異なるレベルでの協議が予定されている」と話しており、本日はアジアタイムを中心に関連報道に注意が必要だろう。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。