米中が相互に関税を発動=外為どっとコム総研 神田卓也
米中が相互に関税を発動
8月30日のドル/円は約0.3%下落して106.25円前後で取引を終えた。なお、月間では、米中貿易戦争の激化を背景に約2.3%下落した。米中両国は9月1日付けで相互に新たな関税を発動。これを受けてドル/円は本日早朝に一時106円台を割り込む場面もあった。ただ、予定通りの関税発動とあって大きな衝撃はない模様で、売り一巡後は106円台を回復している。ドル/円は、106円台半ばの上値が重い一方、105円台後半の下値は堅い相場展開が続きそうだ。なお、本日は米国がレーバーデーの祝日につき動意は限られる公算が大きい。材料面では中国8月財新製造業PMIに注目が集まりそうだ。その他、仏・独・ユーロ圏や英国でも8月の製造業PMIが発表される(仏・独・ユーロ圏は改定値)。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。