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米中通商協議第一弾合意成立へ、トランプ大統領が承認

見通し 

米中通商協議第一弾合意成立へ、トランプ大統領が承認

英総選挙は保守党圧勝、出口調査で368議席、前回を50議席以上上回り
単独過半数326議席を大きく上回る

ラガルドECB総裁の初の理事会
暫定的な底打ちの兆し発言でユーロはしっかり

【東京市場】もみあい

ドル円は108円台半ば前後での推移となった。昨日NY市場夕方(東京早朝)に行われてたFOMCを受けたパウエル議長の会見では、利上げのハードルの高さが強調されるかたちとなり、ドル売りの動きを誘った。ドル円は108円70銭近辺から108円50銭割れを付け、108円50銭台で東京朝に。東京市場でも上値の重さが意識され、一時108円46銭まで。もっとも午前中のうちに108円50銭台を回復し、午後は108円50銭台でのもみ合いが続いた。上値は108円60銭まで。
 
 本日下院選挙が行われる英ポンドは直近の上昇傾向が継続。昨日ロンドン市場朝にいったん調整が入り1.3110台を付けたが、その後はNY市場を通じて買いが優勢にあり1.32台へ。午前中もその流れが続き1.3229まで上値を伸ばしている。選挙で保守党が単独過半数を確保するとの見通しが広がる中、期待感でのポンド買いに。午後に入っては上値を抑えられたが1.3210近辺まで。

【ロンドン市場】ポンドに調整も

 ポンドはいったん調整が入っている。日本時間午後4時から開始された投票は
東京朝の7時まで続く。
そうした中いったんはポジション調整の動きに。

 ドル円はしっかりとしたもみ合い。東京市場午後からの上昇傾向が継続し
108円台後半に。

【NY市場】ドル高ユーロ高

 米中協議原則合意と午前中に報じられ一気のドル高円安。
ドル円は108円60銭台から109円台前半に。
 夕方にはトランプ大統領が承認と報じられてもう一段高に。

 ユーロはラガルド新総裁初のECB理事会。
金利据え置きは想定通りで反応鈍く
注目は初の会見に。
底打ちに暫定的な兆しとの発言があり、会見後はユーロ買いが優勢に。

【今朝】英保守党圧勝

 出口調査結果で英保守党が368議席と前回から50議席以上伸ばす圧勝となり
ポンド高の動きが一気に進んだ。
ポンドドルは1.3160台から1.34台へ急騰しその後1.35台まで上値を伸ばした。
 ロンドン市場で142円50銭割れを付けた後、円安傾向に144円台を付けて迎えたポンド円は
147円80銭台まで上昇する展開に。

【本日の見通し】ポンド高ドル高円安

 米中通商協議は第一弾合意となり、15日の関税引き上げも見送られた。NY市場午前に原則合意が報じられ、NY夕方にはトランプ大統領が承認したことが報じられた。
ドル円は108円60銭台から原則合意で一気に109円台へ上昇し、夕方のトランプ大統領が承認との報道で109円43銭まで。さらに英総選挙で保守党が圧勝し、EU離脱協定の議会通過がほぼ確実となったことで、リスク警戒感が後退し、109円56銭までさらに上値を伸ばした。
 ポンドドルは1.3160台から1.35台まで大きく上昇。ポンド円は144円割れから147円台へ急騰した後も上値を伸ばし147円80銭台まで。

 これまでの懸念材料、米中通商協議とブレグジットに一区切りがついた形。もちろんこれから米中は第二弾以降の合意へ向けた動きを模索、英国はブレグジット後の各国との通商協議なども含め、問題が終わったわけではないが、とりあえずの一服感に。
 リスク警戒感がかなり後退する展開で、ドル円、ポンド円、ポンドドルは基本的に上昇しそう。
 大幅上昇の後だけにどこまでという感はあるが、ブレグジットでいえば2016年に1.50近辺を付けた後落としたことを考えるとまだ上昇余地は十分にありそう。
 ドル円はここから110円の売りをこなせるかがポイントに。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ買いは怖いが、逆張りはもっと怖い流れ
下がったところを丁寧に拾う。まだ上のポテンシャルは十分とみている。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/12 木曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.72  1.1092  120.60
高値  108.85  1.1145  120.93
安値  108.47  1.1070  120.38
終値  108.56  1.1130  120.83
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/12 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23424.81 +32.95
DOW   28132.05 +220.75
S&P    3168.57 +26.94
Nasdaq  8717.32 +63.27
FTSE   7273.47 +57.22
DAX   13221.64 +74.90
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/12 木曜日の商品市場》
NY原油先物1月限(WTI)(終値)
1バレル=59.18(+0.42 +0.71%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1472.30(-2.70 -0.18%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《12/12 木曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
機械受注(10月)8:50
結果 -6.0%
予想 0.7% 前回 -2.9%(前月比)
結果 -6.1%
予想 -1.6% 前回 5.1%(前年比)

【英国】
RICS住宅価格指数(11月)9:01
結果 -12%
予想 -5% 前回 -5%

【シンガポール】
小売売上高(10月)14:00
結果 -2.2%
予想 0.6% 前回 1.9%(前月比)
結果 -4.3%
予想 -1.4% 前回 -2.2%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(11月)16:00
結果 -0.8%
予想 -0.8% 前回 -0.8%(前月比)
結果 1.1%
予想 1.1% 前回 1.1%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(11月)18:00
結果 -0.8%
予想 -0.8% 前回 -0.8%(前月比)
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 1.2%(前年比)

ユーロ圏鉱工業生産指数(10月)19:00
結果 -0.5%
予想 -0.5% 前回 -0.1%(0.1%から修正)(前月比)
結果 -2.2%
予想 -2.4% 前回 -1.8%(-1.7%から修正)(前年比)

ECB政策金利 21:45
結果 0.00%
予想 0.00% 前回 0.00%

【スイス】
スイス中銀政策金利 17:30
結果 -0.75%
予想 -0.75% 前回 -0.75%

【南アフリカ】
生産者物価指数(11月)18:30
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.9% 前回 3.0%(前年比)

【トルコ】
中銀政策金利(12月)20:00
結果 12.00%
予想 12.50% 前回 14.00%(トルコ中銀政策金利)

【インド】
鉱工業生産指数(10月)21:00
結果 -3.8%
予想 -5.0% 前回 -4.3%(前年比)

【米国】
生産者物価指数(11月)22:30
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)
結果 -0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 1.1%
予想 1.3% 前回 1.1%(前年比)
結果 1.3%
予想 1.7% 前回 1.6%(コア・前年比)

新規失業保険申請件数(12/01 – 12/07)22:30
結果 25.2万件
予想 21.4万件 前回 20.3万件(前週比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《12/12 木曜日のに発表された主なイベント・ニュースなど》

【中国】
*中国当局
2019年のGDP(経済成長率)を6.1-6.2%、2020年を6.0%

【スイス】
*スイス中銀
政策金利を-0.75%に据え置き。
フラン相場は依然として過大評価されている。
必要であれば、引き続き市場介入の用意がある。
2019年GDP成長は1%前後に、従来予測は0.5%から1.0%
2020年GDP成長は1.5%から2.0%の間に。
インフレ見通しは、2019年0.4%、2020年0.1%、2021年0.5%に。
不動産市場での不均衡が続いている。
世界経済のリスクは依然として下向き。
労働市場が経済を下支えしている。

【ユーロ圏】
*ECB
債券買い入れは利上げの直前まで継続。
金利はインフレ目標に近づくまで現状もしくはそれ以下に。

*ECBスタッフ経済予測 
2019年の成長見通しを1.1%から1.2%に引き上げ。
2020年の成長見通しを1.2%から1.1%に引き下げ。
2021年の成長見通しは1.4%に据え置き。
2022年の成長見通しは1.4%
 
2019年のインフレ見通しは1.2%に据え置き。
2020年のインフレ見通しを1.0%から1.1%に引き上げ
2021年のインフレ見通しを1.5%から1.4%に引き下げ
2020年のインフレ見通しは1.6%

*ラガルドECB総裁 
声明の内容を繰り返す。
景気の安定化の兆候がいくつかある。
必要であればあらゆる手段を使う用意。
リスクは下方向に傾斜も、あまり深刻ではない。
構造改革の内容をステップアップすべき。
財政余地のある政府は行動を起こすべき。
政府は長期的な潜在成長率を高める努力を。
私の発言を拡大解釈しないように。
戦略見直し作業は思慮深く行う。
戦略見直し作業には時間をかけるが、長すぎないようにする。
戦略見直し作業は1月のうちに開始する。
戦略見直し作業には気候変動問題も含める。
戦略見直しの枠組みについては、まだ合意に至っていない。
戦略見直し作業は2020年末までに完了すること目標。

【米国】
*トランプ大統領が米中貿易合意を承認
トランプ大統領が米中貿易合意を承認。
12月15日の追加関税回避。
(ブルームバーグが関係者の話として伝える)

*トランプ大統領
中国との大きな取引に非常に近づいている。
彼らはそれを望んでおり、私たちもそうだ。

*米30年債入札結果
最高落札利回り 2.307%(WI:2.328%)
応札倍率    2.46倍(前回:2.23倍)

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
日銀短観(第4四半期)8:50
予想 3 前回 5(大企業製造業・業況判断)
予想 4 前回 2(大企業製造業・先行き)
予想 16 前回 21(大企業非製造業・業況判断)
予想 16 前回 15(大企業非製造業・先行き)
予想 6.0% 前回 6.6%(大企業全産業・設備投資)

鉱工業生産・確報値(10月)13:30
予想 N/A 前回 -4.2%(前月比)
予想 N/A 前回 -7.4%(前年比)

設備稼働率(10月)13:30
予想 N/A 前回 1.0%(前月比)

【香港】
生産者物価指数(第3四半期)17:30
予想 N/A 前回 0.8%(前年比)

鉱工業生産(第3四半期)17:30
予想 N/A 前回 0.3%(前年比)

【米国】
輸入物価指数(11月)22:30
予想 0.2% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -1.2% 前回 -3.0%(前年比)

小売売上高(11月)22:30
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.2%(自動車除くコア・前月比)

企業在庫(10月)14日0:00
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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