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ドル円111円台での推移、上値更新できず引けにかけ調整

見通し 

ドル円111円台での推移、上値更新できず引けにかけ調整

ダウは一時22000ドル回復も続かず、プラス圏で引け2月上旬以来の続伸

【東京市場】一時110円70銭台

 調整が入る展開でドル円は一時110円76銭に。
クロス円も値を落とすなど、警戒感が拾っている。
もっとも、基調は上をみており、下がったところでは買いが出る流れに
 

【ロンドン市場】上値トライも111円台半ば超えは重い

 東京市場の流れから朝は弱めに始まった後、ドル円は111円台半ばに。
しかし、前日NYの高値を超えずその後は調整が入ってもみ合いに。
 

【NY市場】午後は調整

 25日のNY市場でドル円は111円台での推移が続いた。朝方はロンドン市場午後の流れを受けて若干ドル売りの動き。ロンドン市場での高値が111円50銭台で抑えられ、昨日NY市場午後につけた111円71銭を付けきれなかったことでいったん利益確定の動きが広がった。

 その後は昼前にかけてドル買いの動きが優勢に。2兆ドル規模の景気対策への期待感がドル買いを支える展開に。クロス円もしっかりで、ユーロドルが121円台に乗せる場面も。

 米株は寄り付きでダウ平均が続伸もナスダックがマイナス圏とまちまち。その後いったんは株高が進行、ダウ平均株価は700ドル超の上昇も、そこから800ドル以上下げてマイナス圏に沈むなど不安定な展開に。下げ一巡後は買いが強まり、一時1300ドル超の上昇で22000ドルを回復するなど、力強い展開に。こうした動きを受けてドル円でもドル高円安が優勢となり、一時111円68銭と、前日の高値に3銭と迫る動きを見せた。

 引けにかけては株・為替共に調整の動き。ダウ平均株価は1000ドルを超える上昇幅が500ドル弱にまで縮み、ナスダックはマイナス圏に。ドル円も111円10銭前後まで値を落とした。
材料というよりも株の利益確定が主導という流れ。ダウ平均は2月上旬を最後に二日続けてのプラス圏がなく、警戒感を誘った。結局上げ幅をかなり縮めるも続伸となったこともあり、111円割れを試すような動きにはならず。

 ユーロドルは1.09に迫る動き。ECB関係者が2012年の欧州通貨危機に際して用いられた必要な分だけのOMT発動の可能性を示し、市場の期待感につながっている。

【本日の見通し】リスク選好の動き

 ドル円は111円台での推移が続いている。昨日は火曜日のNY午後の高値を超えきれずの展開も、基調は上方向。
米景気刺激策に対する期待、FRBの無制限買い入れに続き、ECBが2012年に実施した必要なだけのOMT発動を示唆したことで主要通貨の流動性に対する懸念が後退しており、ドル円などはじりじりと買いやすい展開に。
 NY引けにかけて大きく調整が入ったとはいえ、2月上旬以来となる2営業日続けてのダウの上昇も
ドル円、クロス円の支えとして意識されそう。
 ターゲットは112円台半ば。もっとも一気に進むのではなくある程度振幅を交えながらの展開も。

 なお、今日の米新規失業保険申請件数はこれまでの記録69.5万件をはるかに上回れ300万件規模の増加になる可能性。
事前予想値の中央値は150万も相当予想がぶれている。
こうした数字が出てくるといったん大きめの調整が入る可能性。

【本日の戦略】押し目買い

 流れは上も調整も入りやすく突っ込んだ買いは避けたい
111円割れを拾いたいところ。
ストップを確実に
デイトレは111円台から買いも、20銭程度で回転の意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/25 水曜日》
      ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  111.23  1.0788  119.99
高値  111.68  1.0894  121.15
安値  110.76  1.0761  119.52
終値  111.21  1.0882  121.02

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/25 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  19546.63 +1454.28
DOW   21200.55 +495.64
S&P    2475.56 +28.23
Nasdaq  7384.30 -33.56
FTSE   5688.20 +242.19
DAX   9874.26 +173.69

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/25 水曜日の商品市場》

NY原油先物5 20月限(WTI)(終値)
1バレル=24.49(+0.48 +2.00%)
ブレント先物5 20月限(ICE)(終値)
1バレル=27.39(+0.24 +0.88%)
ブレント-WTI(6月) 0.23
NY金先物6 20月限(COMEX)(終値)
1オンス=1634.30(-29.00 -1.74%)

-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/25 水曜日に発表された主な経済指標》

【英国】
消費者物価指数(2月)16:00
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.7% 前回 1.8%(前年比)
結果 1.7%
予想 1.5% 前回 1.6%(コア・前年比)

生産者物価指数(2月)16:00
結果 -1.2%
予想 -2.0% 前回 0.3%(0.9%から修正)(仕入・前月比)
結果 -0.5%
予想 -0.9% 前回 1.6%(2.1%から修正)(仕入・前年比)
結果 -0.3%
予想 0.0% 前回 0.2%(0.3%から修正)(出荷・前月比)
結果 0.4%
予想 0.9% 前回 1.0%(1.1%から修正)(出荷・前年比)
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.1%(出荷・コア・前月比)
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 0.7%(出荷・コア・前年比)

小売物価指数(2月)16:00
結果 0.5%
予想 0.6% 前回 -0.4%(前月比)
結果 2.5%
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
結果 2.5%
予想 2.7% 前回 2.8%(前年比・除くモーゲージ利払い)

【ユーロ圏】
Ifo景況感指数(3月)18:00
結果 86.1
予想 N/A 前回(速報値) 87.7

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(03/14 – 03/20)20:00
結果 -29.4%
予想 N/A 前回 -8.4%(前週比)

耐久財受注(速報値)(2月)21:30
結果 1.2%
予想 -0.9% 前回 0.1%(-0.2%から修正)(前月比)
結果 -0.6%
予想 -0.4% 前回 0.6%(0.8%から修正)(コア・前月比)

EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比) 
原油   +162.3万(4億5536万)
ガソリン -153.7万(2億3928万)
留出油  -67.8万(1億2444万)
(クッシング地区)
原油   +85.8万(3930万)
*()は在庫総量

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/25 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*日米電話協議
トランプ氏は安倍首相の五輪延期決定、大変賢明で素晴らしい判断だ。

【米国】
*ホワイトハウス
新型コロナウイルス景気対策で民主党と合意した。

*マコネル共和党上院院内総務
ついに合意に達した
法案は今日中に可決されるだろう。

*シューマー 民主党上院院内総務
法案には企業向け融資の厳しい監視が含まれる。

*米上院が休会、25日正午に再開
上院再開後、マコネル上院院内総務(共和)とシューマー 上院院内総務(民主)が本会議場で演説する予定。

*トランプ米大統領
30日か31日に新型コロナウイルス感染拡大に対応するさらなる措置を明らかにする予定。

*カリフォルニア州知事
新型コロナウイルスに感染した10代の未成年が死亡した。

*ブラード・セントルイス連銀総裁
第4四半期および来年の第1四半期は景気回復期間となろう。
第3四半期は移行期間。
支援計画は適切な規模だ。
最大で4600万人が職を失う

【ユーロ圏】
*ギヨーム仏農相
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、農業経営者らが人手不足になっている。
一時解雇など仕事がなくなった人々は畑仕事を手伝うよう呼びかけ。

*独Ifoエコノミスト
ここ数日で悲観的な企業の割合がかなり上昇した。
少なくとも2四半期の深刻なリセッションを想定。
製造業の指数は2009年8月以来の最低水準記録。
サービス業が最も急激な落ち込みとなった。
食品と医療関連店舗など一部店舗が上向いた。
2020年の独成長は5-20%落ち込む可能性、経済活動停止の期間に依存。

*ECB関係者
必要に応じてOMT(国債買い入れプログラム)を発動させることに多くの支持を得ている

*ショルツ独財務相
新規の貸し出しは企業の資金繰りをサポート
独政府は一時的に企業の株を購入へ 
独政府は必要とあれば躊躇しない
危機終息時に的を絞った景気対策の可能性
銀行は政府のヘルプが必要とは思えない。
金融危機には見えない
EUは加盟国救済のための予算を決定

【スイス】
*スイス政府200億スイスフラン規模の緊急措置を決定。
スイスの企業は最大50万フランの無利子政府保証融資を取引先銀行から受けられる。
50万を超える部分についても0.5%の利子での融資を可能にし、融資全体の85%を政府保証とする。
状況の大きな悪化が見られる企業は最大2000万フランのつなぎ融資を申請可能。

*スイス国立銀行(中銀)
上限のない流動性供給のために、COVID-19リファイナンスファシリティを設置。
政府に対してカウンターシクリカルバッファーを直ちにゼロに引き下げるように要請。

【NZ】
*NZ政府、7日間の国家非常事態を宣言

【その他】
*WHOハリス報道官
米国で新型コロナウイルス感染が急増しており、今後、米国が流行の中心になる可能性。

*韓国、新型コロナウイルス新たに100人の感染を確認、再び3ケタ台。計9137人に。

*G20首脳、26日にテレビ会議開催。
G20のほか、スペインやシンガポール、国連、世銀、WHO、WTOも参加。

*ロシア東部でマグニチュード7.8の地震

-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【シンガポール】
GDP・速報値(第1四半期)9:00
予想 -7.2% 前回 0.6%(前期比)
予想 -1.4% 前回 1.0%(前年比)

鉱工業生産(2月)14:00
予想 -15.8% 前回 18.2%(前月比)
予想 -3.2% 前回 3.4%(前年比)

【英国】
小売売上高(2月)16:00
予想 0.2% 前回 0.9%(前月比)
予想 0.7% 前回 0.8%(前年比)

英中銀政策金利 21:00
予想 0.10% 現行 0.10%

【ユーロ圏】
ドイツGFK消費者信頼感(4月)16:00
予想 7.5 前回 9.8

【南アフリカ】
生産者物価指数(2月)19:30
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 4.4% 前回 4.6%(前年比)

【米国】
実質GDP・確報値(第4四半期)21:30
予想 2.1% 前回 2.1%(前期比年率)

GDPデフレータ・確報値(第4四半期)21:30
予想 1.3% 前回 1.3%(前期比年率)

PCEコアデフレータ・確報値(第4四半期)21:30
予想 1.2% 前回 1.2%(前期比年率)

個人消費・確報値(第4四半期)21:30
予想 1.7% 前回 1.7%(前期比年率)

卸売在庫・速報値(2月)21:30
予想 -0.2% 前回 -0.4%(前月比)

新規失業保険申請件数(21日までの週)21:30
予想 150.0万件 前回 28.1万件

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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