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ドル安円高強まる、株安など嫌気

見通し 

ドル安円高強まる、株安など嫌気

欧州勢は今日から本格復帰

【東京市場】ドル安円高優勢

108円台前半での推移から、ドル安円高の動きが強まり、ドル円は107円80銭台まで一時値を落とした。
 OPECプラスで協調減産が最終合意するなどの好材料も、休場明けとなる米株式市場先物時間外取引の下げもあって朝から頭の重い展開。日経平均の下げもあって、午前中に108円ちょうど前後まで一時値を落とした。
 安値から少し値を戻す場面が見られたが、午後に入って株安の動きが加速。消費減税に消極的な財務大臣発言などが重石となり、取引参加者が少ない市場で動きがやや大きくなった。108円を割り込むと動きが強まり107円80銭台まで。その後は少し値を戻すも、108円が重くなる展開に。

 欧州市場が休場ということもありユーロはもみ合いに終始した。対ドルで1.0930台を中心とした動き。

【ロンドン市場】欧州勢不在の中でユーロ振幅

 欧州勢がイースターマンデーで不在の中でユーロが振幅した。
 欧州時間朝方になり、市場参加者が極端に減る中でまずはユーロ買いの動き。ユーロドルは1.0930台から1.0960台を付ける動きが見られた。目立った材料が出たというよりは、市場が薄い中で荒っぽい動きになったという印象。米株先の下げなどからドル売りが入りやすくなった面も。
 もっとも上昇一服後は上昇分を戻すだけでなく、さらに下をトライする不安定な動きに。いったん1.0930割れで下げが収まったものの、頭の重い展開が続く中で、欧州時間午後に東京朝の安値を割り込み、ストップロスを巻き込んで売りが出る展開に。1.0903近辺まで一時値を落としたが、大台は維持して少し値を戻している。

 ドル円は東京市場からの下げ基調が継続し、欧州朝方に107円80銭前後まで。

【NY市場】ドル売り円買い強まる

 ドル売り円買いの動きが強まり、午後には一時107円台半ばに。
休場明けのNY株式市場でダウ平均が一時600ドル以上下げたことなどがドル売り円買いを誘った。

 ユーロは先週末の5400億ユーロ規模の経済対策への期待からユーロドルでのユーロ買いドル売りに。
こちらもドル安基調に寄与。
 ポンドの買い戻しも優勢で、欧州通貨はしっかり。
 

【本日の見通し】リスク警戒の動き

 
 ドル安の動きがやや優勢に。
ダウ平均が一時大きく下げるなど、先行き不透明感からのリスク警戒の動きが背景に。
もっともナスダックがプラスに転じるなど、
終盤にかけて株の買い戻しが目立ったことから、
リスク警戒の動きが緩むことも期待される。
NY州での感染拡大曲線がフラット化するなど
状況の鎮静化への期待感も広がっており、
下がったところでは買いが出る可能性も。
107円台半ばから108円台半ばにかけてのレンジを基本に、
上下を見極める展開。
リスクはやや下も、中期的にはもう少し上を期待。
 

【本日の戦略】押し目買い

 107円台前半は少し買いに回ってみても面白そう。
もちろん株やその他市場の動向、新型コロナウイルスの新しい材料次第ではすぐに取りやめ
何もなくてもストップを確実にという展開。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/13 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.48  1.0930  118.76
高値  108.54  1.0968  118.82
安値  107.50  1.0893  117.31
終値  107.77  1.0914  117.63
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/13 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  19043.40 -455.10
DOW   23390.77 -328.60
S&P    2761.63 -28.19
Nasdaq  8192.43 +38.85
FTSE    休み
DAX    休み
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/13 月曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=22.41(-0.35 -1.54%)
NY金先物6 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1761.40(+8.60 +0.49%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/13 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
マネーストックM2(3月)8:50
結果 3.3%
予想 2.9% 前回 3.0%(前年比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/13 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
トランプ大統領
・OPECプラスは日量2000万バレルの減産目指している。
・前日の発表は減産の真の規模を反映していない。
・大規模減産が実現し、ウイルス危機から立ち直れば、予想よ
りもはるかに早くエネルギー産業は強くなる。

米財務省
・明日のG7財務相・中銀総裁によるビデオ会議にムニューシン
米財務長官が参加。

クオモNY州知事
・新型ウイルス感染による州内の死亡者は1万人に達した。
・しかし、感染拡大の曲線はフラット化。
・新たな死亡者数も671人と700人を下回った。
-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【中国】
貿易収支(3月)時刻未定
予想 197.2億ドル 前回 N/A

【インド】
卸売物価指数(3月)15:30
予想 1.40% 前回 2.26%(前年比)

【米国】
輸入物価指数(3月)21:30
予想 -3.2% 前回 -0.5%(前月比)
予想 -4.9% 前回 -1.2%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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