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ドルの買い戻し優勢に、ドル円は一時106.30円近辺

見通し 

ドルの買い戻し優勢に、ドル円は一時106.30円近辺

ユーロドル1.1822まで値を落とす。雇用統計前に調整

豪第2四半期GDP,予想を超える鈍化
30年ぶりのリセッションに。

【東京市場】ドル円は106円台での推移、ややしっかりも、上値は限定的

ドル円は106円台を中心とした推移となった。前日の海外市場で米ISM製造業景気指数の好結果などを背景に106円15銭を付けたドル円は、その後少し調整が入り105円台で東京朝を迎えた。NY午後は105円90銭前後が短期のサポートとなり高値圏もみ合いが続いたが、東京勢が入ってきていったん調整の動きが強まり105.85円近辺まで。もっともすぐに値を戻すと、下値のしっかり差が意識されたこともあり106円10銭台に上値を伸ばした。
 とはいえ前日NY市場での高値には届かず、その後は106円00銭台を中心としたもみ合いがつづいた。

 午前10時半に発表された第2四半期GDPが弱めに出た豪ドルは、その前からの売りがやや優勢。発表後にさらに売りが出たが、安値からは少し戻す展開に。対米ドルで朝方0.7380台での推移していた豪ドルは、発表前に0.7350割れを一時付けるなど頭の重い展開に。発表後には0.7336を付ける動きが見られたが、その後少し値を戻して0.7350台を中心とした推移に。GDPが前期比-7.0%と予想を超える悪化となり、第1四半期と合わせてテクニカルリセッションに陥ったことなどが重石となった。

【ロンドン市場】ドル買い優勢

 ドル買いが優勢。ドル円は106円台前半推移。この時間帯は106円23銭まで上値を伸ばしている。
ユーロドルは1.18台半ばまでユーロ売りドル買いが進んだ。
ポンドは朝方に対ドルでの売りが出て1.3320台まで。
その後対円、対ユーロでの買いに値を戻したが、やや上値が重い。

【NY市場】ドル買いの流れ

 ドル買いの流れが継続し、ドル円は一時106円30銭前後まで。
ユーロドルは1.18台前半を付ける動き。
直近のドル安に対する調整ムード。
週末の雇用統計をにらんでポジション調整が入りやすくなっている。
米指標は全般に強めも、雇用関連は弱く判断が難しい。

【本日の見通し】ドル高基調も積極的なドル買いは避けられそう

 ドル高基調が優勢に。
もっとも週末の雇用統計を前にこれまでのドル売りに対する調整が入った面が大きく
ここからの積極的なドル買いには慎重な動きとなりそう。
ドル円は下値しっかりも、基本はレンジ取引か。

 ユーロドルは1.20超えを果たしたことで一服感もユーロ売りを強める材料もなくもみ合いに。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ売り買いは避けたい
デイトレはレンジを見極めての回転重視
スウィングはいったん買いに回る手もありそう。
ただ、雇用統計前に無理は禁物。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《9/2 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.96  1.1912  126.21
高値  106.30  1.1929  126.32
安値  105.85  1.1822  125.56
終値  106.18  1.1855  125.88
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/2 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23247.15 +109.08
DOW   29100.50 +454.84
S&P    3580.84 +54.19
Nasdaq  12056.44 +116.77
FTSE   5940.95 +78.90
DAX   13243.43 +269.18
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《9/2 水曜日の商品市場》
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=41.51(-1.25 -2.92%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1944.70(-34.20 -1.73%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《9/2 水曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(8月)08:00
結果 0.6%
予想 0.4% 前回 0.0%(前月比)
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 0.3%(前年比)

【豪州】
実質GDP(2020年第2四半期)10:30
結果 -7.0%
予想 -6.0% 前回 -0.3%(前期比)
結果 -6.3%
予想 -5.1% 前回 1.4%(前年比)

【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(8月)15:00
結果 2.0%
予想 0.5% 前回 1.7%(前月比)
結果 3.7%
予想 2.0% 前回 1.5%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(7月)15:00
結果 -0.9%
予想 0.5% 前回 -2.0%(-1.6%から修正)(前月比)
結果 4.2%
予想 4.1% 前回 6.0%(5.9%から修正)(前年比)

ユーロ圏生産者物価指数(7月)18:00
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.7%(前月比)
結果 -3.3%
予想 -3.3% 前回 -3.7%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(08/22 – 08/28)20:00
結果 -2.0%
予想 N/A 前回 -6.5%(前週比)

ADP雇用者数(8月)21:15
結果 42.8万人
予想 100.0万人 前回 21.2万人(16.7万人から修正)(前月比)

製造業新規受注(7月)23:00
結果 6.4%
予想 6.1% 前回 6.4%(6.2%から修正)(前月比)

耐久財受注(確報値)(7月)23:00
結果 11.4%
予想 11.2% 前回 11.2%(前月比)
結果 2.6%
予想 2.4% 前回 2.4%(コア・前月比)

米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -936.2万(4億9840万)
ガソリン -432万(2億3486万)
留出油  -167.5万(1億7752万)
(クッシング地区)
原油 +11万(5251万)
*()は在庫総量
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《9/2 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*若田部日銀副総裁 
必要があれば躊躇なく追加緩和措置講じる

【米国】
*ポンペオ国務長官
米大学内の中国孔子学院、年内の全閉鎖を望む。
中国政府が出資する非営利団体中国孔子学院、誰もがそのリスクを認識し始めていると思う。
米国の大学において中国政府のプロパガンダと有害な影響を与えるもと認識。

*ムニューシン財務長官
新型コロナウイルスからの完全回復には追加財政支援策が必要である。
強制的なロックダウンから米経済は再開してきているが、依然としていくつかの分野で支援が必要。
もっとも重要なことはこれまでに最も影響を受けている米国の労働者に迅速な救済を行うこと。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
労働市場の回復は好ましいペースよりも遅い。
FEDは大規模かつ継続的な支援策を提供し続ける必要あろう。
新型コロナの感染拡大は想定以上の打撃を与えている。
雇用の成長は消費支出よりも遅れるだろう。
長期間にわたる低金利の維持は市場の危険な行動につながる恐れ。
ただ、いまはそれを心配する時ではない。
(WSJ)

【NZ】
*オアNZ中銀総裁
我々の目標は変更されていない。
必要であれば金融政策の追加的なパッケージを準備している。
追加されるツールにはネガティブ金利(マイナス金利)、量的緩和の拡充などを含んでいる。
NZ経済はサービス・貿易に強い信頼。
NZドルの水準には興味がない

【日本】
*菅官房長官 
自民党総裁選への出馬を表明 記者会見。
安倍政権を継承し、さらに前に進める。
安倍政権の改革の歩みを決して止めるわけにはいかない。
アベノミクスをしっかりと引き継ぐ。
日銀との関係は安倍総理と同じように進めたい。
地方の金融機関は数が多すぎると思う。
雇用守り、企業存続のため必要ならさらに金融政策進めたい。

【ユーロ圏】
*バルニエEU首席交渉官
英国との合意は10月末までに必要。
時間に余裕はない。
漁業権に関する協議次第だ。

【米国】
*米連銀経済報告
大半の地区で経済活動は拡大。
伸びは全般に緩慢。
活動はバンデミック前を大きく下回る。
一部の地区から雇用の伸び鈍化が報告。
賃金は大半の地区で横ばいあるいは微増。

*ウィリアムズNY連銀総裁
新たな計画はパフォーマンスをかなり改善させるであろう。
主要国経済では全体的にインフレの下降トレンドが見られる。
新たな枠組みはFRBの二大責務の達成を支援。
緩やかな2%超のインフレは望ましい。
新たな枠組みは幾分インフレ目標到達を容易にする。
課題は安定的な2%インフレ目標の達成。

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
ムニューシン米財務長官と的を絞った支援の必要性で一致。
小規模企業の融資プログラムは大きな支援。
州への救済は納税者のマネーを浪費。

*クリーブランド連銀総裁
米経済の回復は脆弱なようだ。
新たな枠組みはFRBによる二大責務のコミットを支援。
年末時点での失業率は1桁台後半を見込む。
米生産は19年水準以下を見込む。
安定的回復には追加の財政支援が必要。
年末時点でのインフレは、目標である2%を下回る。
FRBはインフレ期待を2%に抑制することを担保する必要。
-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》
【豪州】
貿易収支(7月)10:30
予想 53.5億豪ドル 前回 82.02億豪ドル

【スイス】
消費者物価指数(8月)15:30
予想 0.1% 前回 -0.2%(前月比)
予想 -0.8% 前回 -0.9%(前年比)

【トルコ】
消費者物価指数(8月) 16:00
予想 0.95% 前回 0.58%(前月比)
予想 11.86% 前回 11.76%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(8月)16:55
予想 50.8 前回 50.8

ユーロ圏非製造業PMI・確報値(8月)17:00
予想 50.1 前回 50.1

ユーロ圏小売売上高(7月)18:00
予想 1.0% 前回 5.7%(前月比)
予想 1.9% 前回 1.3%(前年比)

【英国】
CIPS非製造業PMI・確報値(8月)17:30
予想 60.1 前回 60.1

【ブラジル】
鉱工業生産(7月)21:00
予想 -6.1% 前回 -9.0%(前年比)

【カナダ】
国際商品貿易(7月)21:30
予想 -25.0億カナダドル 前回 -31.9億カナダドル

【米国】
貿易収支(8月)21:30
予想 -580.0億ドル 前回 -507.0億ドル

新規失業保険申請件数(29日までの週)21:30
予想 95.0万件 前回 100.6万件(前週比)

ISM非製造業景気指数(8月)23:00
予想 57.0 前回 58.1

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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