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ドル円一時109円台回復も続かず

見通し 

ドル円一時109円台回復も続かず

米債利回りの低下が目立ち、10年債は一時1.55%前後。

ユーロドル直近高値を上回る動き。年初の1.2350手前を意識か

【東京市場】レンジ取引

 ドル円は先週末109円ちょうど前後が重くなる一方で、108円70銭割れでは買いが入る展開。
上下ともに動きにくい展開となり、様子見ムードが広がった。
昨日一時1.60%割れを付けた米10年債利回りが、1.60%台と低い水準での推移を続けたこともドル円の重石となり、
若干頭の重い展開に。
 早朝に108円70銭割れを付けた後、買い戻しが入ったドル円は、108円80銭台がすでに重くなっており、
その後はもみ合いに。何度か108円70銭割れを付けるも、下値進行にも慎重で、レンジ取引に終始した。

【ロンドン市場】序盤はややドル安進行、その後クロス円の買いなどにドル円しっかり

 序盤はドル安が優勢に。中国人民元高の流れが加速し、ドル安元高が進行。
オフショア人民元がポイントとされた6.40を割り込んで、2018年以来のドル安元高を付ける中で、
ドル円も東京午後の108円70銭台でのもみ合いから108円50銭台に値を落とした。
ユーロドルが1.2220前後から1.2250を超えるなどドルは全面安に。

 その後、米10年債利回りが低下するなどの状況を受けてユーロドルなどでドル安の流れが強まったが、
ドル円は反発。ユーロ円などクロス円の買いがドル円を支えた。
独Ifo景況感指数の好結果などがリスク選好の動きを誘った面も。
ユーロ円は東京市場で133円ちょうど前後が重くなったが、ロンドン市場に入って上に抜け、
さらにユーロ高の流れが強まる中で上昇傾向が強まり、133円台半ば超えまで。

【NY市場】一時109円台回復

 ドル円は一時109円台を回復。ロンドン市場序盤にいったんドル安を試した後
しっかりと反発してきたことで、ドル買い円売りが入りやすくなった格好。

 ただ、米債利回りの低下傾向が続き、ドル売りの圧力がかかる中で
大台を維持出来ずに108円台後半に値を落とし、その後もみ合いに。

 ユーロドルは序盤に1.2266前後までと直近高値を更新。
その後調整も午後に1.2257を付けるなど、地合いは堅調。

【本日の見通し】米債利回りの低下などからドル売り傾向に

 ドル円はドル安の流れの中で比較的堅調な動きとなっており下値しっかり感が強い。
ただ米10年債利回りが一時1.55%前後まで下落し、その後も1.56%前後での推移と
かなり低い水準での動きとなる中でドル売り圧力が強い。
ユーロドルは1.2250前後での推移とユーロ高ドル安基調が継続しており
ドル全般の軟調地合いが続く中で、ドル円は109円が重くなりそう。
108円台後半でのレンジ取引が中心となるか。

 ユーロドルは直近高値を超えてきており、今年の高値1.2350手前を中期的に意識する展開に。
1.22台で動きが続くと、いったんは1.2300をターゲットに上値トライを意識。

【本日の戦略】戻り売り

 ドル安基調を意識。米債利回りの低下がかなりきつい印象。1.50%を割り込むような動きを見せるとドル売りが加速もありそう。
ドル円はドル安基調の中でクロス円の買いなどに支えられてしっかりも
109円台が重くなったことで、いったん下を意識する展開も。
109円台前半に向けた戻り売りが基本か。ただ勢い次第ではすぐに外したい。
デイトレも売りからの回転を意識。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《5/25 月曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.75  1.2215  132.85
高値  109.07  1.2266  133.61
安値  108.56  1.2212  132.82
終値  108.78  1.2250  133.25
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/25 月曜日の主要株式指数》
日経  28553.98 +189.37
DOW   34312.46 -81.52
S&P    4188.13 -8.92
Nasdaq  13657.17 -4.00
FTSE   7029.79 -21.80
DAX   15465.09 +27.58
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/25 月曜日の商品市場》
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=66.07(+0.02 +0.03%)
NY金先物8 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1900.50(+13.80 +0.73%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《5/25 月曜日に発表された主な経済指標》

【シンガポール】
実質GDP(確報値)(2021年第1四半期)09:00
結果 1.3%
予想 0.9% 前回 0.2%(前年比)

鉱工業生産指数(4月)14:00
結果 1.0%
予想 1.0% 前回 -1.7%(前月比)
結果 2.1%
予想 3.5% 前回 7.6%(前年比)

【英国】
公共部門ネット負債(4月)15:00
結果 310.0億ポンド
予想 328.0億ポンド 前回 273.0億ポンド(公共部門ネット負債)

【ユーロ圏】
ドイツ実質GDP(確報値)(2021年第1四半期)15:00
結果 -1.8%
予想 -1.7% 前回 -1.7%(前期比)
結果 -3.1%
予想 -3.0% 前回 -3.0%(前年比)
結果 -3.4%
予想 -3.3% 前回 -3.3%(季調前前年比)

ドイツIfo景況感指数(5月)17:00
結果 99.2
予想 98.0 前回 96.6(96.8から修正)

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(3月)22:00
結果 13.27%
予想 12.55% 前回 12.0%(11.94%から修正)(前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(5月)23:00
結果 117.2
予想 119.0 前回 117.5(121.7から修正)

新築住宅販売件数(4月)23:00
結果 86.3万件
予想 95.0万件 前回 91.7万件(102.1万件から修正)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《5/25 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【米国】
ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
インフレ率上昇を一時的なものとして却下するのではなく、状況の変化に応じて機敏に対応する必要。
いくつかの一時的な要因がインフレを押し上げていること自体は明確だが、
直近の価格浄書のシグナルを却下し、インフレ見通しの判断について、ダイナミクスに過度に依存することはない
景気刺激策が多大に行われているため、金融政策枠組の調整に関する考え方とは異なった状況が生じている可能性。
持続可能な経済成長の実現には機敏に注意を払うことが必要。
ここ数十年、インフレは企業や個人の意思決定における役割が低下していた。
この状況を維持することが必要。
米景気回復のペースと力強さから、金融政策の設定は非常に緩和的

*米2年債入札結果
最高落札利回り 0.152%(WI:0.159%)
応札倍率    2.74倍(前回:2.34倍)

*エバンス・シカゴ連銀総裁
FRBのスタンス変更を支持する事は何もない。
最近のインフレ上昇は持続的になる先触れを見せていない。

*クオールズFRB副議長
FRBの分析は主義主張と一線を画すべき。
大半のインフレ圧力は一時的な可能性。
FRBは高過ぎるインフレ圧力に対応する手段を持っている。
金融安定のリスクは安定。

*クラリダFRB副議長
今後の会合で資産購入ペース縮小を協議する時が来るかもしれない。
4月の消費者物価指数(CPI)は歓迎せざる驚きだった。
経済見通しは非常に非常にポジティブ。
2021年の成長は6%を予想。7%の可能性も。
インフレ圧力は概ね一時的。
必要なら高過ぎるインフレは管理するために行動する。
労働市場改善のペースは上昇を見込む。
米経済は上下どちらもリスクが存在する。

*テンレイロ英中銀委員
FRBは何年間も緩和的な政策を続けている。
FRBはインフレ上昇は一時的とみているのかもしれない。
利上げは予想していない。

【その他】
*ゲオルギエバIMF専務理事
すべての地域でワクチン展開を加速させる必要。
500億ドルのワクチン投資は世界的利益によって小さく見える。
世界的にワクチン接種が迅速化しないことに大きく懸念。
FRBはインフレが持続する場合の手段を備えていると全幅の信頼。
22年、23年の金利上昇に懸念。
世界経済は依然として困難から脱出していない。
課題はまだある。
気候変動は経済的および金融安定に対し危機。
世界的なデジタル課税は成長を加速させる。

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【NZ】
貿易収支(4月)7:45
予想 N/A 前回 0.33億NZドル

NZ中銀政策金利 11:00
予想 0.25% 現行 0.25%

【日本】
景気一致指数・改定値(3月)14:00
予想 N/A 前回 93.1

景気先行指数・改定値(3月)14:00
予想 N/A 前回 103.2

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(21日までの週)20:00
予想 N/A 前回 1.2%(前週比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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