ECB、利下げ見送りの公算 ユーロ圏経済が底堅さ示す=NY為替
きょうも為替市場はドル高が続く中、ユーロドルは1.15ドルを割り込んでいる。テクニカル的には21日線から下放れる展開を強めているほか、ダブルトップを形成しそうな気配となっており、このあとのFOMCの反応次第ではあるが、短期的には1.20ドルよりも1.12ドルの方向に流れが傾いた印象もある。
一方、本日は第2四半期のユーロ圏GDP速報値が発表になっていたが、予想以上の成長を示したことを受けて、アナリストからは「ECBが再び利下げを行う可能性は低い」との指摘が出ている。成長率は前四半期からは減速したものの、それでも個人消費の回復を示していた点を要因に挙げている。
また、成長率の高まりは物価押し上げの傾向にあると述べた上で、「ECBは政策金利を現行水準に据え置かざるを得ないと考えられる」とも述べている。現在、短期金融市場では年内の利下げの確率を半々程度で織り込んでいる状況。
EUR/USD 1.1470 EUR/JPY 170.95 EUR/GBP 0.8641
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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