東京株式(大引け)=761円高と大幅に4日続伸、一時4万2000円台に上昇
8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続伸。好業績株を中心に買いが入ったほか、米相互関税に対する不透明感が後退したことも好感された。TOPIXは最高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前日比761円33銭高の4万1820円48銭。プライム市場の売買高概算は27億3959万株。売買代金概算は6兆7792億円となった。値上がり銘柄数は1067と全体の約65%、値下がり銘柄数は496、変わらずは60銘柄だった。
前日の米株式市場は、NYダウは下落したが、半導体関連株などが買われナスダック指数は上昇し最高値を更新した。これを受け、東京市場では日経平均株価が値を上げてスタートした。好決算を発表した銘柄などを中心に買いが入り、TOPIXは初の3000台に乗せた。米相互関税を巡り赤沢亮正経済財政・再生相は、米政府が相互関税の大統領令を修正し、日本を措置対象に加えることを約束したと明らかにしたことも好感された。日経平均株価は一時900円を超える上昇となり4万2000円台に乗せる場面があったが、買い一巡後は上昇幅が縮小した。前日発表の決算内容が好感されたソフトバンクグループ<9984>が急伸し1銘柄で日経平均株価を260円強押し上げた。なお、株価指数オプション8月物の特別清算指数(SQ)値は4万1368円58銭だったとみられている。
個別銘柄では、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が高く、ソニーグループ<6758>や任天堂<7974>が買われた。トヨタ自動車<7203>が反発し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日立製作所<6501>が値を上げた。ニトリホールディングス<9843>やブリヂストン<5108>が急伸し、ファーストリテイリング<9983>が堅調だった。
半面、中外製薬<4519>が大幅安となり、三菱重工業<7011>や良品計画<7453>が軟調。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>、住友電気工業<5802>の電線株は利益確定売りで値を下げた。ディー・エヌ・エー<2432>やエムスリー<2413>、NEC<6701>が下落した。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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