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FX/為替「ドル/円、改めて145円の攻防に FRB議長講演に注目」 外為トゥデイ 2022年9月8日号

マネ育チャンネル 

外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年9月8日9時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼7日(水)の為替相場
(1):豪4-6月期GDP 1-3月期から伸びが加速
(2):日本政府要人 円安けん制発言
(3):独鉱工業生産 予想ほど低下せず
(4):ドル/円 1998年8月以来の高値水準
(5):ポンド/ドル 37年ぶりの安値まで下落

▼7日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:再び145.00円の突破を試す可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

7日(水)の為替相場

期間:7日(水)午前6時10分~8日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪4-6月期GDP 1-3月期から伸びが加速

豪4-6月期国内総生産(GDP)は前期比+0.9%で予想に一致。1-3月期の+0.7%から小幅に伸びが加速した。前年比でも+3.6%と1-3月期の+3.3%から加速した。なお、その後発表された中国8月貿易収支は793.9億ドルの黒字となり、黒字額は予想(927.0億ドル)を下回った。新型コロナウイルスの感染対策強化や熱波の影響などで予想以上に輸出の伸びが鈍ったことが背景。

(2):日本政府要人 円安けん制発言

鈴木財務相は「足元の動きは円安方向に一方的に振れている。継続すれば必要な対応を取る」と述べて市場をけん制。ただ、「必要な対応」が具体的に何を指すのかについては明言を避けた。市場はこれを、介入を示唆するほどの踏み込んだ発言ではないとの見方を強め、むしろ円売り材料視した。なお、松野官房長官も「最近の為替市場では急速で一方的な動きが見られ、憂慮している」「高い緊張感を持って注視する」などと述べたが円売りは止まらなかった。

(3):独鉱工業生産 予想ほど低下せず

独7月鉱工業生産は前月比-0.3%と予想(-0.6%)ほどには低下しなかった。6月の鉱工業生産は+0.4%から+0.8%へと上方修正された。なお、その後に発表されたユーロ圏4-6月期GDP・確定値は前期比+0.8%、前年比+4.1%と、改定値(+0.6%、+3.9%)から上方修正された。

(4):ドル/円 1998年8月以来の高値水準

ドル/円は1998年8月以来、24年ぶりに144.98円前後まで上昇。積極的な引き締めを続ける米連邦準備制度理事会(FRB)と、金融緩和を頑なに維持する日銀の金融政策の方向性の違いが改めて意識された。ただ、為替予約に関する「ノックアウト条項」の発動水準とされる心理的節目の145.00円を前に、戻り売りが強まると、その後は上げ幅を縮小。米長期金利の上昇が一服したことも持ち高調整のドル売りを誘った。

(5):ポンド/ドル 37年ぶりの安値まで下落

ドル高と英国景気の先行き不透明感を背景にポンド/ドルが1.140ドル台の37年ぶりの安値まで下落。トラス首相が減税やエネルギー価格高騰への対策を打ち出すことで英国の財政負担が増すとの懸念が広がった。英中銀(BOE)のピル金融政策委員が議会証言で、光熱費抑制策が決定すれば「インフレ率は短期的に下がる」との見方を示したこともポンドの重しになった。ポンド/円は、ドル/円が144円台へと上伸した影響で下げ渋った。

7日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

ドル/円の見通し:再び145.00円の突破を試す可能性

昨日のドル/円は連日の年初来高値更新。米連邦準備制度理事会(FRB)が今月20-21日の連邦公開市場委員会(FOMC)でも75bp(0.75%ポイント)の大幅利上げを決めるとの観測がドル高・円安の流れを強めた。

日米金利差拡大観測を背景に一時144.98円前後まで上伸して1998年8月以来、約24年ぶりの高値を示現。ただ、心理的節目の145.00円を前に伸び悩むと、利益確定売りに押されて143円台後半へと上げ幅を縮小した。

本日はパウエルFRB議長の講演に注目。議長は引き続きインフレ抑制に全力で取り組むタカ派姿勢を示す公算が大きい。また、本日は欧州中銀(ECB)も政策金利の引き上げを発表する見通しだ。引き締めスタンスを強める欧米中銀と、日銀の「金融緩和を維持する以外に選択肢はない」とのスタンスの違いが改めて意識されそうだ。これらを受けてドル/円が再び145.00円の突破を試す可能性もあろう。

注目の経済指標

注目のイベント

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

kanda.jpg株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

マネ育チャンネル:外為どっとコム

執筆者 マネ育チャンネル

執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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