ドル円、147.35円付近で振幅 21日線を下放れる展開=NY為替
NY時間の午後に入って、ドル円は147.35円付近での振幅が続いている。きょうの為替市場はドル安が優勢となっており、ドル円も戻り売りに押されている状況。147円台のレンジ相場にはあるが、きょうの下げで21日線を下放れる展開も見られており、明日以降の動きが警戒される。146円台に入ると買いオーダーも観測されているようだが、米利下げ期待が高まる中、次第に上値は重くなっているようだ。
ベッセント財務長官が日銀の植田総裁と会談をしたことを明らかにした。長官は、米国債利回りは日本やドイツといった外国の金利動向による影響を受けていると指摘。日本はインフレ問題を抱えており、確実に日本からの波及があると述べた。「これは植田総裁の見解ではなく、私見だが、日銀はビハインド・ザ・カーブ(後手に回る)に陥っており、利上げするだろう」とも語った。
ただ、今週の金曜日に日本の第2四半期のGDP速報値が発表になるが、内需が貢献し、前期比年率換算で0.4%のプラス成長が見込まれ、第1四半期のマイナス成長からは脱却が予想されている。相変わらず弱い数字ではあるが、日銀の利上げは正当化すると見込まれているようだ。
USD/JPY 147.41 EUR/JPY 172.58
GBP/JPY 200.06 AUD/JPY 96.43
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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