関税で米国債利回り低下、ドル安の公算=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となっており、ドル円は148円台半ばに上昇している。チャート的には21日線でしっかりと支えられ、リバウンドの兆候を温存している状況。目先は本日149.65円付近に来ている200日線を試す展開になるか注目される。
ただ、本日はドル高の動きが見られているものの、ドル安の見方は根強い。米大手証券のストラテジストは、8月1日に発動される予定の米関税は米国債利回りの低下とドル安を招く可能性が高いと指摘している。関税により米経済は減速し、FRBの利下げ観測が強まる可能性があるという。
同ストラテジストは「関税による景気減速を受けたFRBのハト派的政策転換が近づくにつれて、米国債利回りは低下するだろう」と述べている。成長鈍化により海外投資家がドル建て投資を減らす可能性が高く、これがドル安に繋がるとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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