ドル高の動き ドル円は147円台で推移 今週のインフレ指標待ち=NY為替序盤
きょうの為替市場、NY時間にかけてドル高の動きが見られており、ドル円は147円台後半に上昇している。ただ、ドル円は上下動はあるものの、147円台での推移に変化はない。146円台に下落すると下値をサポートされ、148円に接近すると上値が重くなる状況ではある。148円台には戻り待ちの売りが並んでいるようだ。
市場は、明日の米消費者物価指数(CPI)と木曜日の生産者物価指数(PPI)に注目している。9月FOMCに向けた見通しを形成する上で重要な指標となる。一部からは「重要なのはCPIだ。これは間違いなく金融政策を左右する」といった声も聞かれる。CPIの結果が、来週のワイオミング州ジャクソンホールで開かれるFRBの年次総会に影響を与え、それは9月FOMCの方向性を占う場になると見られているようだ。
市場は、米ロ首脳会談にも注目。トランプ大統領とプーチン大統領が金曜日にアラスカで首脳会談を開催。ウクライナ戦争終結への期待も出ているようだ。週末には英国でバンス副大統領とラミー英外相、ウクライナのイェルマーク大統領府長官が会合を行った。バンス副大統領はアラスカでの会談にゼレンスキー大統領を招待したい意向のようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は147円に観測されている。
11日(月)
147.00(5.7億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。