【本日の見通し】落ち着いた動き続くか
【本日の見通し】落ち着いた動き続くか
ドルはややしっかりの動きも、やや勢いに欠ける展開。今週は21-23日のジャクソンホール会議が注目されており、それまでは積極的な動きが出にくい。特に注目されているのが22日現地時間午前8時、日本時間同日23時からのパウエル議長による基調講演。昨年は同会議で「(利下げの)時は来た」(the time has come) と発言。9月から12月にかけての米FOMCでの3会合連続、計1%の利下げを示唆しました。今年に入って議長は政策金利の据え置きを続けていますが、トランプ政権による利下げ圧力に加え、これまで据え置きの根拠の一つとなっていた雇用の堅調さが、1日発表の米雇用統計での5月、6月分の大幅下方修正を受けて崩れたこともあり、利下げ再開への期待が広がっています。一方で先週の米生産者物価指数(PPI)が予想を大きく上回る伸びを見せたことで、関税が物価に与える影響が警戒されており、パウエル議長の発言がどこまで利下げに前向きなものになるのかが注目されるところとなっている。これまで不透明性が高いとしてきた関税が物価に与える影響について強い警戒を示すようだと、9月の利下げ開始はともかく、その後の利下げ継続への期待が後退する形でドル買いとなる可能性が高い。こうした状況を意識し、ドルはジャクソンホール会議まで若干しっかりした動きが続くと見込まれる。
ドル円は147円台前半での買いを意識か。上値追いには慎重も、下がると買いが出る展開が見込まれる。
ユーロドルは1.16台を中心とした推移。1.17台では売りが出る展開が続いている。この後も戻りでは売りが出る展開か。
ユーロ円は172円台中心の推移か。上下ともにやや動きにくい展開。米株式市場は昨日少し調整も底堅さを見せており、クロス円の支えになっている。
ポンド円は一時200円台をしっかり付ける動きも、その後売りが出るなど、200円超えでのポンド買いには少し慎重。199円台を中心とした推移が見込まれる。
ポンドドルは1.3500を割り込むと少し売りが出る展開か。もっとも中期的にはまだ上方向を意識しており、下がったところでは買いが出そう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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