米10年債利回り低下 トランプ大統領がクックFRB理事に辞任要求=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:30)(日本時間05:30)
米2年債 3.748(0.000)
米10年債 4.289(-0.018)
米30年債 4.894(-0.014)
期待インフレ率 2.358(0.000)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りが低下。トランプ大統領が同盟者である米連邦住宅金融局(FHFA)のパルテ長官がクックFRB理事を住宅ローン詐欺で告発したことを受け、トランプ大統領が同理事の辞任を要求した。これはFRBに対するトランプ大統領の批判の新たな一章となっている。トランプ大統領は「インフレは存在しない。パウエル議長の利下げが遅すぎる」と再び投稿。
ただ、短期金融市場では来月のFRBの利下げ確率を80%程度で織り込んでいるが、エコノミストからは懐疑的な声も聞かれる。
なお、午後に7月分のFOMC議事録が公表され、多くの委員がインフレリスクが雇用リスクを上回っていると認識していることが明らかとなった。早期利下げ期待を後退させるような内容ではあるが、このFOMCは先日の米雇用統計発表前に開催されたFOMCで、どこまで参考になるかは未知数。
本日はこの日は20年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を若干下回った。ただ、反応は限定的。
2-10年債の利回り格差は+57(前営業日:+56)に拡大。
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.876%(WI:4.877%)
応札倍率 2.54倍(前回:2.79倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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