ドル円は朝方の上昇から少し下げ、もみ合いを経て円買い=東京為替概況
ドル円は朝方の上昇から少し下げ、もみ合いを経て円買い=東京為替概況
20日のドル円は朝方ドル高の動きが優勢となり147円82銭を付けた。もっとも前日の米株式市場でのIT/ハイテク関連株の下げを受けて東京株式市場で売りが強まると、リスク警戒の円買いが広がり、147円42銭前後まで売りが出た。朝のドル高でやや上値が重くなっていたユーロドルがもう一段の下げとなるなど、ドル高円高の動きが見られた。
ドル円はその後147円50銭を挟んでの推移が午後まで続いたが、ロンドン勢の本格参加を前にもう一段のドル安となり、ロンドン勢の本格参加を受けてさらに売りが強まって147円15銭を付けた。ユーロドルが1.1622から1.1643まで上昇するなどドル全般に売りが優勢となった後、円買い主導でのドル円の下げも入ったとみられる。147円40銭を割り込むと、ストップロス注文を巻き込んでドル売り円買いが加速した。ユーロ円の売りを受けてユーロドルは高値から反落し1.1620台を付けた。日本長期国債利回りの上昇が目立ち、ベンチマークとなる10年債利回りが1.606%と2008年以来の水準まで上昇。7月に付けた1.600%前後を超えてきたことも円買いにつながっている。
ユーロ円は朝の172円00銭を挟んでの推移から、朝の対ドルでのユーロ売りとドル円の下げに171円50銭割れ。その後午後に入って171円70銭台まで買われたが、その後の円買いに171円12銭まで急落。
15時の7月英消費者物価指数は前年比+3.8%と市場予想の+3.7%、6月の+3.6%を超える伸びとなった。ポンドは対ドルや対ユーロでの買いが目立ち、ポンドドルは1.3480台から13500台に乗せた。ポンド円は198円80銭台から一時199円ちょうど前後を付けたが、その後の円買いに上昇分を解消。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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