東京株式(大引け)=657円安、米ハイテク株安を受け利益確定売りで大幅続落
20日の東京株式市場はリスク回避の流れが主力株中心に広がり、日経平均株価は大きく値を下げ4万3000円台を割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比657円74銭安の4万2888円55銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は19億1203万株、売買代金概算は4兆8849億円。値上がり銘柄数は708、対して値下がり銘柄数は846、変わらずは66銘柄だった。
きょうの東京市場はこれまで相場を牽引していた主力株に利食い圧力が広がり日経平均は一時800円を超える下げをみせる場面もあった。前日の米国株市場では半導体関連株をはじめハイテクセクターへの売りが顕著となり、ナスダック総合株価指数が大きく下値を探る展開となった。これを受けて東京市場でもこれまで相場の牽引役を担っていた銘柄に持ち高調整の売りが波及した。もっとも一部の日経平均寄与度の高い値がさ株の下げが反映された部分は大きく、内需関連株には株価を上昇させる銘柄も少なくなかった。先物主導の下落で、22日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたようだ。なお、全体売買代金は10営業日ぶりに5兆円台を下回った。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大幅安、サンリオ<8136>も軟調。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などが大きく値を下げ、ソシオネクスト<6526>の下落も目立つ。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も売られた。三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>が安い。セレス<3696>が値下がり率トップに売り込まれ、東洋エンジニアリング<6330>が急落、日東紡績<3110>も大幅安。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、トヨタ自動車<7203>がしっかり、キーエンス<6861>も堅調。オリエンタルランド<4661>が買われ、JT<2914>も上昇した。アステリア<3853>が3日連続ストップ高で値上がり率トップに買われたほか、東洋水産<2875>が異彩高。大平洋金属<5541>、ピジョン<7956>なども値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も上昇した。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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