英中銀、QTのペースを700億ポンドに減速との見方=NY為替
きょうのNY為替市場は、この日発表の米GDP改定値が上方修正されたことでドル買いの動きが見られたものの、クックFRB理事が正式にトランプ大統領をワシントンの裁判所に提訴したとのニュースが流れ、その後は緩やかなドル売りに転じている。そのような中、ポンドドルは1.35ドル台前半で方向感なく、上下動を続けている。一方、ドル円が緩やかに下落していることから、ポンド円も198円台半ばに値を落とす展開。
エコノミストは、英中銀は10月から始まる1年間の量的引締め(QT)のペースを、現在の年1000億ポンドから700億ポンドに減速させる見通しだと述べている。市場の予想コンセンサスはそれよりも若干高く、700-750億ポンド程度。
英中銀は8月の金融政策委員会(MPC)で、QTの英国債市場への影響に言及していたが、これは利回りの急上昇を英中銀が一段と懸念し始めていることを示唆しているという。次回9月のMPCで具体策が発表されると見られている。
GBP/USD 1.3512 GBP/JPY 198.70 EUR/GBP 0.8636
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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