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ドル円、再び147円台前半に下落 次の材料待ちの雰囲気に変化なし=NY為替概況

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ドル円、再び147円台前半に下落 次の材料待ちの雰囲気に変化なし=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル売りの動きがやや優勢となる中、ドル円は再び147円台前半に値を落とした。ただ、全体的には方向感のない値動きとなっており、次の材料待ちの雰囲気ではある。

 トランプ大統領が、住宅ローンを巡る不正疑惑で、クックFRB理事の即時解任を表明。基本的には「正当な理由がない」場合にFRB理事は解任されない。ただ、トランプ大統領は、虚偽申告をしたと信じるに足る「十分な理由」があるとして、合衆国憲法に基づき、FRB理事を解任する権限があると主張している。クック理事は弁護士を通じて「辞任するつもりはない」とし、提訴する意向を示している。違法性が立証されるかどうかが焦点となりそうだ。

 トランプ政権によるFRBへの介入が続いているが、その状況は中央銀行の独立性への懸念とドルへの信頼低下を生み、いまの為替市場はドル売りで反応。ただ、この問題について市場は行方を見守る姿勢のようだ。

 ユーロドルは1.16ドル台半ばに買い戻し。一方、ユーロ円は171.65円付近に値を落としていたものの、基本的には172円付近での推移を続けている。両通貨ペアとも21日線付近での攻防となっており、特にユーロ円は8月に入って、方向感なく172円を挟んでのレンジ相場を続けている状況。

 フランスの政局不安に再びスポットがあたっているが、ストラテジストからは、フランスとドイツの国債利回りのスプレッドがさらに拡大すれば、ユーロは下落する可能性があるとの指摘が出ている。バイル仏首相が財政赤字削減計画を巡り来月に議会で信任投票を求めると発表している。

 仏10年債とドイツ10年債のスプレッドは現在の約0.78%ポイントから0.90%ポイントに拡大する可能性があり、仮にフランスで総選挙が行われればその可能性は高まる。その場合、他の条件が同じであれば、ユーロドルは1.14ドル近辺まで下落する可能性があるという。

 ポンドドルは一時1.3435ドル付近まで下落したものの、NY時間にかけて1.34ドル台後半に戻している。21日線と100日線の水準をしっかりと維持しており、底堅さは温存。一方、ポンド円も一時198.30円付近まで下落し、21日線を下回る場面が見られたものの、一時199円台に戻す展開。こちらも21日線にサポートされ、200円台を再び試すムードは残っているようだ。

 エコノミストは、英中銀が最近の金融政策委員会(MPC)で利下げを決定したことを正当化するのは一段と難しくなっていると指摘している。英中銀は今月、英経済に対する様々な圧力の中、異例の2回目の投票で4.00%への引き下げを決定した。しかし、同エコノミストによると、インフレは依然として深刻な懸念材料だと指摘。

 英金融政策委員会(MPC)後に発表されたデータによると、7月のインフレは3.7%に加速し、サービスインフレも急伸。英企業センチメントが改善していることから、英中銀は追加利下げを実施しない可能性が高いと述べている。データの流れを見ると、次の利下げは当面実施されないだろうとも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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