ECBは据え置き濃厚 緊急性は乏しい=NY為替
きょうのユーロドルは緩やかな売りに押されているものの、1.16ドル台での上下動が続いている。明日の米雇用統計待ちの雰囲気が強い。一方、ユーロ円は上値追いの動きが続いており、173円台での推移が続いている。ユーロ円は174円付近が年初来高値ではあるが、その水準を視野に入れた動きが続いている。
来週はECB理事会が予定されている。それを前にECB理事たちがこれほど発言を控えているのも珍しいが、最新データは行動を急ぐ必要性は乏しいことを示している。ユーロ圏のGDPは上半期に予想を上回り、労働市場も一部の国を除けば弱さは限定的。インフレも2%前後で推移していることから、利下げの緊急性は小さいと見られているようだ。
それでも既存の経済リスクを踏まえると、追加利下げの可能性はなお高いとの見方も少なくない。ただし、年内は無いとの見方が優勢となっている状況。
EUR/USD 1.1648 EUR/JPY 173.13 EUR/GBP 0.8668
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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