広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ドル円、一時148円台後半に上昇 明日の米雇用統計待ち ADPは弱い内容も反応は一時的=NY為替概況

今日の為替 

ドル円、一時148円台後半に上昇 明日の米雇用統計待ち ADPは弱い内容も反応は一時的=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、一時148円台後半まで買い戻された。前日は弱い米求人件数の発表でドル安が強まり、ドル円は147円台に下落していた。朝方発表の8月のADP雇用統計も弱い内容となったものの、市場の反応は一時的な動きに留まっていた。今月のFOMCでの利下げ期待を裏付ける内容ではあったのの、市場は明日の米雇用統計を確認したい意向も強く、反応は限定的となっていた模様。今回の弱さは9月利下げを正当化するには十分だが、景気後退を示すほどではないとの解釈も多いようだ。

 明日の米雇用統計も前回同様に弱い内容が予想されており、非農業部門雇用者数(NFP)は7.5万人増、失業率は4.3%への上昇が見込まれている状況。予想通りであれば、9月利下げはほぼ確定だが、市場はすでに年内の利下げ回数の手掛かりを探っている。現在は9月を含めて2回か3回で織り込んでいる。ただ、3回の確率は33%程度。

 ユーロドルは緩やかな売りに押されたものの、1.16ドル台での上下動が続いた。明日の米雇用統計待ちの雰囲気が強い。一方、ユーロ円は上値追いが続き、173円台に上昇。ユーロ円は174円付近が年初来高値でだが、その水準を視野に入れた動きが続いている。

 来週はECB理事会が予定されている。それを前にECB理事たちがこれほど発言を控えているのも珍しいが、最新データは行動を急ぐ必要性は乏しいことを示している。ユーロ圏のGDPは上半期に予想を上回り、労働市場も一部の国を除けば弱さは限定的。インフレも2%前後で推移していることから、利下げの緊急性は小さいと見られているようだ。

 それでも既存の経済リスクを踏まえると、追加利下げの可能性はなお高いとの見方も少なくない。ただし、年内は無いとの見方が優勢となっている状況。

 きょうのポンドドルは1.34ドル台での上下動が続いていた。明日の米雇用統計待ちの雰囲気が広がる中、方向感のない展開。一方、ポンド円はドル円の上げに追随する形で199円台後半まで上昇。200円台に入ると売りオーダーも観測されている中、明日の米雇用統計で突破できるか注目される。

 英中銀の調査によると、英企業は夏の間、4年ぶりの速いペースで人員削減を進めたことが明らかとなった。英中銀が4日公表した、企業の財務責任者を対象に行った調査によると、6-8月の英企業の雇用者数は前年比0.5%減少した。これは2021年以来の大きさ。向こう1年では企業は人員増加を見込んでいるものの、予想を下回る0.2%増に留まった。

 リーブス英財務相による最初の予算の影響が尾を引いていることが示唆されている。労働党政権は公的財政を立て直そうと、雇用主が負担する給与税と最低賃金の引き上げた。給与税の負担は総額260億ポンド増加し、4月に発効されたが、この影響が雇用に表れていることが今回の調査で示された。約半数の企業が給与税の負担増加に対応して人員を削減していると回答。これは人員削減の理由として、利幅低下に次いで多い回答だったという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

関連タグ

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

\ すぐに取引できるFX会社はここ /
最短即日で口座開設
スマホのイラスト

スマホでカンタン本人確認!

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます