ユーロドル、合意接近との観測で堅調 明日はECB理事会=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間に入って買いが優勢となっており、1.17ドル台半ばに買い戻されている。ドルが軟調に推移していることに加え、日米の合意を受けてEUも15%で合意に接近との報道も流れており、ユーロはサポートされている。
米国は日本と同様にEUからの輸入品に15%の関税賦課で協定締結に近づいているという。ただ、航空機、蒸留酒、医療機器など一部の製品は対象から除外する見通し。この15%関税には米国が設定した基礎税率10%が含まれており、既存の関税率が約4.8%であることを踏まえると、15%は実質的に現行水準の関税を踏襲するものだという。
一方、明日はECB理事会が開催される。今回は据え置きがほぼ確実視されており、市場は9月理事会に向けたヒントを探っている。理事会前にEUと米国が合意するか確認する必要はありそうだが、もし15%で決まったとしても、影響を検証する時間が必要となり、今回は明確なヒントを示す可能性は低いとも見られているようだ。ただ少なくとも、市場の9月利下げへの期待を打ち消すようなメッセージを発することは無いとも見られている。
EUR/USD 1.1758 EUR/JPY 172.28 EUR/GBP 0.8667
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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