米CPIにドル売りの反応 サービスの伸びは加速=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、先ほど発表になった米消費者物価指数(CPI)を受けて、ドルの戻り売りが優勢となっている。米CPIはコア指数が前年比で3.1%上昇と予想を上回り、関税の影響を示唆する内容ではあった。ただ、FRBの利下げ期待は変わらず、短期金融市場では9月の利下げ観測が上昇していた。
総合指数が前回と変わらずの内容だったこともあり、市場が事前に警戒していたほどのインフレ上昇は見られず、先日の米雇用統計の驚きの弱さを覆すほどの内容ではないとの受け止めのようだ。
ドル円も148円台半ばから一時147円台に下落したが、次第に買い戻しも見られ、148円台はいまのところサポートされている。
米CPIの詳細を見ると、サービスの伸びが加速している状況が見られ、特に、住居費・エネルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが前月比0.48%上昇し、1月以来の大幅な伸びとなっていた。
関税の影響が出ていることも示唆されており、FRBの早期利下げ観測を手放しで正当化するほどの内容でもないとの受け止めもある模様。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
12日(火)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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