ユーロドル、21日線を下回る動き 関税の逆風もユーロ圏経済は好調=NY為替
きょうの為替市場は明日のパウエル議長の講演待ちの中、この日の米経済指標を材料にドル高が優勢となっている。そのような中、ユーロドルも戻り売りが続き、1.16ドルちょうど付近まで値を落とす展開。本日の下げで21日線を下回る動きが見られており、明日のパウエル議長の講演を受けた反応が警戒される。
この日は8月調査分のユーロ圏PMI速報値が発表になっていたが、予想を上回る内容となっていた。エコノミストからは「米国の関税や全般的な不透明感といった逆風にも関わらず、ユーロ圏の企業は比較的うまく対応できているようだ」とのコメントも出ていた。
今回の結果は、貿易やウクライナ戦争といった逆風に対する欧州の回復力を示すもので、利下げを急ぐ必要はないとしているECB当局者の主張を後押ししそうだ。ただ、ユーロの反応は一時的。
EUR/USD 1.1613 EUR/JPY 172.20 EUR/GBP 0.8654
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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