【これからの見通し】ドル安一服、この後は方向性を探る展開へ
【これからの見通し】ドル安一服、この後は方向性を探る展開へ
先週末のジャクソンホール会議出のパウエル米FRB議長講演を受けて米利下げ期待が強まり、ドル安が進んだ後を受けた週明けの市場。先週末終値前後でスタートした後、ドル円を中心にドル安の調整が優勢となった。先週末の米株高を受けたリスク選好の円売りがドル円の支えとなり、午前中に147円53銭まで上昇。昼からはドル買い円売りも一服し、147円台前半での推移となっている。
この後は次の方向性を探る展開が見込まれる。今日は英国市場が休場(サマーバンクホリデー)で欧州市場の取引参加者が少ないこともあって、動きは限定的なものにとどまると予想される。今月1日の米雇用統計を受けて強まった米利下げ期待は12日の米CPIを受けて期待が加速も、14日の米PPIを受けて期待が一服、21日の米PMIを受けてさらに後退という流れを経て、パウエル議長発言を受けて再び期待が強まっている。もっとも、9月の利下げ自体はもともと大勢となっていること、年内の利下げ回数についても2回が大勢と言う状況が変わらないことなどから、影響は限定的にとどまっている。この後のドル円は147円台前半を中心とした推移の中で、債券市場動向などをにらみつつ、方向性を探る展開が見込まれる。
ユーロドルはドル安一服で一時1.1700割れも、すぐに戻すなどしっかり。ポンドドルは1.3500割れも続かずと、対欧州通貨でのドル買いは限定的にとどまっている。このあとも欧州通貨高ドル安の流れを意識する展開。
ユーロ円は172円台を中心とした推移か。対ドルでのユーロの堅調さが支えも、ドル円次第。ポンド円は199円を挟んだ展開。200円台回復に向けた動きがどこまで強まるか。今日は英国が休場だけに比較的狭いレンジでの推移が見込まれる。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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