ユーロ、仏独スプレッド拡大なら下落の可能性=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってややドル安が優勢となる中、ユーロドルは1.16ドル台半ばに買い戻されている。一方、ユーロ円は172円付近での振幅を継続。両通貨ペアとも21日線付近での攻防となっており、特にユーロ円は8月に入って、方向感なく172円を挟んでのレンジ相場を続けている状況。
フランスの政局不安に再びスポットがあたっているが、ストラテジストからは、フランスとドイツの国債利回りのスプレッドがさらに拡大すれば、ユーロは下落する可能性があるとの指摘が出ている。バイル仏首相が財政赤字削減計画を巡り来月に議会で信任投票を求めると発表している。
仏10年債とドイツ10年債のスプレッドは現在の約0.78%ポイントから0.90%ポイントに拡大する可能性があり、仮にフランスで総選挙が行われればその可能性はさらに高まる。その場合、他の条件が同じであれば、ユーロドルは1.14ドル近辺まで下落する可能性があるという。
EUR/USD 1.1657 EUR/JPY 171.87 EUR/GBP 0.8644
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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