ドル円は午前に振幅、午後は上値の重い展開=東京為替概況
ドル円は午前に振幅、午後は上値の重い展開=東京為替概況
前週末の海外市場で147円41銭から146円80銭割れまで下げたドル円。NY市場午後からのドル買いの流れが週明けも継続し、午前はしっかりの展開。147円38銭まで上値を伸ばした。金曜日の高値に届かず、その後反落。今週末の米雇用統計などをにらんで一方向の動きには警戒感が出ており、ポジション整理の動きが広がった。
午後に入ると、やや上値が重い展開となり、147円00銭超えでは売りが出る展開。ロンドン勢が入ってくる時間帯になってもう一段のドル安円高となり、午前の安値146円85銭を割り込んで146円80銭前後を付けている。大きな材料が出たというよりも、今週これからの材料をにらみつつ、やや神経質な動きとなっている。
ユーロドルは朝からユーロ高ドル安が優勢となった。先週末に一時1.17台を回復したユーロドルは1.1690台で週の取引をスタートすると、1.1690ばさみのもみ合いを経て、昼前からドル売りが優勢となった。ドル円が高値から売られるなど、市場全般のドル売りが優勢となる中で、金曜日の高値を超えるとポジション調整の動きもあって上値を伸ばし、さらにロンドン市場に入ってドル売りが加速する形で1.1730台を付けている。
ドル主導の動きがやや優勢でユーロ円は目立った方向感が出てこない。朝方171円80銭台から上昇すると、午前のドル円の上昇に172円28銭まで上昇。その後のドル円の下げに172円を割り込むも、その後対ドルでのユーロ買いに172円20銭台を回復。
ポンドドルもユーロドル同様に対ドルでしっかり。朝の1.3490ドル台から上昇し、1.3540ドル台まで上昇。もっともユーロポンドが0.8652前後から0.8666前後までユーロ高ポンド安となっており、ユーロドルに比べると上昇の勢いに欠けた。
ポンド円もユーロ円同様に午前中にドル円の上昇を支えに199円08銭まで上昇。その後ドル円の下げもあって198円60銭台まで下げると、ユーロドルに比べると上値の重いポンドドルの動きもあり198円70銭を挟んでの推移となった。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。