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ドル円は一時138円台前半まで急落 米CPIを受け今月の利上げが最後との期待=NY為替概況

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ドル円は一時138円台前半まで急落 米CPIを受け今月の利上げが最後との期待=NY為替概況

 きょうのドル円はNY時間に入って下げを加速させ、一時138円台前半まで急落した。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、為替市場ではドル売りが加速。

 米CPIはインフレの鈍化傾向を鮮明にした。総合指数が前年比3.0%まで鈍化したほか、コア指数も4.8%と予想の5.0%を下回った。また、パウエルFRB議長が注目している住居費を除くサービス業の指数であるスーパーコアも計算値で前月比変わらず、前年比で4.0%まで低下。2021年以来の低い伸びとなっている。

 FRBはあと2回の追加利上げの可能性を強調しているが、今月のFOMCについては0.25%ポイント利上げの見方に変化はないものの、市場とFRBの見解が分かれている9月以降の2回目の利上げについては見送られるとの見方を強めている。市場は本日の米CPIを受けて、今月の利上げが最後になるとの期待を更に強めたようだ。

 138円台前半には1月からの上昇波のフィボナッチ38.2%戻しの水準が来ており、その水準を完全ブレイクした場合、50%戻しの水準まで到達する可能性も高まる。50%戻しは136円台に来ている。

 ユーロドルは一気に1.11ドル台に上昇。ユーロドルは1.10ドル台が重かったが、米CPIの結果を受けて一気に買いを加速させており、1.10ドル台を一気に駆け上がっている。きょうの上げで年初来高値を更新し、昨年3月以来の水準に上昇している。

 FRB同様にECBも今月の理事会での利上げが確実視されているが、一方で欧州では景気の先行き不安も台頭しており、9月以降の利上げについては懐疑的な見方も出てきている。

 きょうはポルトガル財務相の発言が伝わっていたが、ECBによる追加利上げは、景気後退からの脱出を目指すユーロ圏経済に更なる危険をもたらすと警告していた。インフレはすでに低下傾向にあると述べる一方、これまでの利上げの効果はまだ家計や企業に十分に吸収されていないとも述べている。

 同財務相は今週、利上げが成長にとってより困難な状況を生み出すリスクが高まっており、ECBは慎重に見極める必要があると述べていた。

 ポンドドルは心理的節目の1.30ドルを回復する場面が見られた。いまのところ1.30ドル台に上昇すると戻り圧力も強まるようだが、上値追いの動きは加速している。

 金利差から見れば、英中銀が最も利上げに積極的と考えられている。前日の英雇用統計を受けて市場は、8月初めの英中銀金融政策委員会(MPC)での0.50%ポイントの大幅利上げを確実視しているほか、短期金融市場では政策金利が6.50%まで上昇する可能性が織り込まれている状況。

 ただ、同時に副作用も警戒されており、下半期から来年の上半期にかけての英成長は高金利の影響で、低調になるとの見方も少なくないようだ。英中銀が利上げサイクルを休止しても、遅行性のある利上げの悪影響を吸収するまで、英経済は低成長を示すという。今年の英GDPは通年で0.4%の伸びに留まるとの推測も出ている。

 きょうはカナダ中銀が政策委員会の結果を発表し、予想通りに0.25%ポイントの利上げを実施した。一部からは据え置きの見方も出ていただけに、結果を受けてカナダドルは買いの反応が見られていた。声明では追加利上げの示唆は無かったものの、インフレの2%目標への戻りの時期を2025年半ばと予想しており、これは1月と4月の予想よりも目標への戻りが遅いことを示唆している。「2%目標に向けた進展が停滞し、物価安定の回復が危ぶまれることを引き続き懸念している」とも述べており、追加利上げは示唆していないものの、選択肢は残した格好となった。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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