ドル円143円台割れ、午前に2円上昇 FOMC通過で市場の関心はあすの日銀会合に 植田総裁会見を警戒

ドル円143円台割れ、午前に2円上昇　FOMC通過で市場の関心はあすの日銀会合に　植田総裁会見を警戒

米FOMCは大方の予想通り50bpの大幅利下げに踏み切ったが、パウエルFRB議長は追加利下げを急がない姿勢を示した。「噂で買って事実で売る」という典型的な動きが広がり、東京市場ではドルの買い戻しと円売りが強まった。ドル円は午前に一時143.95円付近まで上昇。早朝の安値141.90円付近から2円以上も上昇した。その後はドル買い一服、143円台を割り込む場面もあった。

米FOMC通過で市場の関心は明日の日銀会合に移っている。9月会合は金利据え置きで「無風通過」との見方が強い。問題はその後の植田日銀総裁の会見だ。「市場を注視しながらも経済物価が見通しに沿って推移すれば追加利上げを進める」との姿勢を示すことが予想されるが、発言内容次第では「ハト派」もしくは「タカ派」と市場が受け取り、円相場は乱高下する恐れがある。