ＵＳＡＩＤ閉鎖で波紋広がる、前政権のプロパガンダ問題で

　米国際開発局（ＵＳＡＩＤ）が閉鎖され、大幅な人員削減のうえ、米国務省に吸収されることが波紋を広げている。

　ＵＳＡＩＤは対外的な人道支援を管轄すると機関であると説明されることが多いが、バイデン前政権に友好的的な報道を流すための機関でもあったとされている。数多くの大手メディアに対して資金が提供され、プロパガンダが行われていたなかで、貶める報道の対象となったトランプ米大統領はそのなかでも米ポリティコをフェイク・ニュース・メディアとして痛烈に批判している。米ポリティコは反論しているものの、有料アカウントを通じて８００万ドル規模の購読料が米ポリティコに支払われていたようだ。この問題については米アクシオスなどが報道しているが、トランプ米大統領は米ポリティコだけでなく、英国放送協会（ＢＢＣ）や金融情報大手ブルームバーグとＵＳＡＩＤが交わした契約を打ち切りを指示したもよう。米ニューヨーク・タイムズにも資金が提供されていたようだ。

　なお、名だたる大手メディアだけでなく、数多くのジャーナリストがプロパガンダを行っていたことが強く疑われているものの、今のところ日本のメディアの名前は見当たらない。

MINKABU PRESS