円、政治的不透明感で下落圧力が継続との指摘も=NY為替
その後、ドル円は一時148円台をうかがう展開も見られていたものの、148円台を回復することなく伸び悩んでいる。ドル円は21日線で完全にサポートされ、再び上値を目指す兆候が見られている。目先は直近高値の149円台前半が意識されるほか、その上には149.65円付に200日線が控えている状況。
日曜日の参院選で与党が過半数を失ったことを受けて、日本では石破首相の去就を巡って政局が流動化している。そのような中、海外のアナリストからは、政治的な不透明感で円は回復に苦戦する可能性があるとの指摘が出ている。同アナリストによると、政権交代の可能性が高まっており、それは総選挙に繋がる可能性があるという。
さらに、米国の短期金利は引き続きドルを下支えすると見られ、前日の米新規失業保険申請件数は労働市場が底堅さを維持していることを示唆した。トランプ大統領や共和党からの利下げを求める政治的圧力にパウエル議長が抵抗していることと整合的だとも述べた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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