ドル円は朝方安値圏トライも、その後反発、行き過ぎた動きにも警戒感=東京為替概況
ドル円は朝方安値圏トライも、その後反発、行き過ぎた動きにも警戒感=東京為替概況
5日の東京市場でドル円は朝方ドル安円高が強まる場面が見られた。1日の米雇用統計の厳しい結果を受けて、米FRBによる早期の追加利下げ期待が広がり、ドル円は金曜日に150円台後半から147円台までドル安円高となった。昨日NY市場午後には、それまで下値を支えていた147円00銭台を割り込んで146円台を付けると、東京朝も流れが継続し、146円62銭を付けた。デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が年内2回超の利下げを行う可能性について言及したことも、ドル売り円買いに寄与した。もっとも米債利回りの低い水準からの反発や、円債利回りの鈍化などもあって安値から反発。朝の水準を超えて147円20銭台まで上昇。昼過ぎに147円26銭を付けた。その後利益確定のドル売りなどが入ったが、147円00銭台までと押し目は限定的なものに留まり、147円20銭まで上昇する場面が見られるなどドル高円安基調が継続した。
ユーロドルはドル安基調の中でしっかりした動きも、週明け月曜日の高値が1.1596と、1.1600手前の売りが上値を抑えていた。今朝のドル安局面での上値トライも1.1588に留まると、その後一転してユーロ売りドル買いとなり、午後に入って1.1550を一時割り込んむ動きが見られた。
ユーロ円は170円00銭を挟んでの推移。対ドルでのユーロ売りもあって、午後はやや上値が重く169円82銭を付けている。
ポンドドルは朝のドル安局面で一時1.3300台を回復も、すぐに上値が重くなり1.32台後半推移。木曜日の英中銀金融政策会合は0.25%利下げがほぼ織り込まれている。織り込みが進んでおり、ここからの相場への影響は限定的と見られる。ポンド円は195円台前半を中心とした推移。朝の円高局面で195円04銭前後までと大台を維持。その後少し戻してもみ合い。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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