東京株式(大引け)=258円高、米利下げ観測背景にリスクオフの巻き戻しへ
5日の東京株式市場は前日の欧米株高を受け、リスクオフの巻き戻しが入り、日経平均株価は反発した。ただ、買い一巡後は上値の重さも意識された。
大引けの日経平均株価は前営業日比258円84銭高の4万549円54銭と反発。プライム市場の売買高概算は21億3121万株、売買代金概算は4兆8776億円。値上がり銘柄数は1154、対して値下がり銘柄数は412、変わらずは56銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から買いが先行し、終始プラス圏で推移した。前日に米雇用統計の下振れを受けて波乱含みの下げとなったが、きょうはその下げの半分を取り戻す格好に。米国では経済先行きに対する警戒感が浮上する一方、FRBが9月に開催する会合で利下げを決定するとの見方が支配的となり、これが投資家のセンチメント改善につながっている。主力銘柄を中心に買い戻しが観測されたほか、企業の決算発表が本格化するなか、好業績銘柄を物色する動きが全体相場を押し上げた。買い一巡後は戻り売りも観測されたが、後場は日経平均が再び水準を切り上げ4万円トビ台後半で推移した。値上がり銘柄数は後場に入ってやや減少したが、それでも1100を上回りプライム市場の7割強を占めている。
個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が大幅高で最高値を更新、フジクラ<5803>も商いを伴い大きく水準を切り上げた。東京電力ホールディングス<9501>が物色人気となったほか、古河電気工業<5801>が値を飛ばした。任天堂<7974>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984>、IHI<7013>なども上値を追った。オルガノ<6368>が値幅制限いっぱいに買われ値上がり率首位となり、ティラド<7236>もストップ高。このほか、NTN<6472>が急騰、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>も高い。
半面、ディスコ<6146>が下落、東京エレクトロン<8035>も冴えない。良品計画<7453>が売られ、サンリオ<8136>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>も軟調。LINEヤフー<4689>は値下がり率トップに売り込まれ、東京精密<7729>が急落、インターメスティック<262A.T>も大幅に利食われた。あすか製薬ホールディングス<4886>が大幅安となり、ヤマハ発動機<7272>も大きく下値を探った。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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