東京株式(大引け)=245円高、内需株買われ戻り相場が継続
6日の東京株式市場は朝方に安く始まったものの、その後日経平均はプラス圏に切り返した。後場も途中伸び悩む場面はあったが、大引けにかけて締まった。
大引けの日経平均株価は前営業日比245円32銭高の4万794円86銭と続伸。プライム市場の売買高概算は22億8761万株、売買代金概算は5兆4274億円。値上がり銘柄数は1278、対して値下がり銘柄数は293、変わらずは51銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米株安を受け買い手控えムードから軟調なスタートとなった。しかし下値は固く、ほどなくしてプラス圏に切り返した。米株市場では半導体関連が売りに押され、東京市場でも同関連の主力株中心に見送られたが、一方で不動産や建設など内需株に強い銘柄が多く、全体相場を牽引した。また、外国為替市場ではドルが買い戻され一時1ドル=147円台後半まで円安方向に振れたことで、自動車株なども頑強な値動きを示した。個別株の物色意欲は活発で、好決算銘柄などを軸に大口の投資資金の流入が観測された。業種別では33業種中、32業種が上昇するなどほぼ全面高様相。値上がり銘柄数は全体の8割近くを占めている。また、売買代金は後場に入って厚みが加わり、5兆4000億円台に膨らんだ。
個別では、前日に続き売買代金で断トツとなった三菱重工業<7011>が連日の最高値更新。フジクラ<5803>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も大きく上値を追った。良品計画<7453>が高く、トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。JX金属<5016>が活況高、ダイキン工業<6367>も物色人気に。養命酒製造<2540>がストップ高となり、ダイヘン<6622>も値幅制限いっぱいに買われる人気。ティラド<7236>が続急騰、日本ヒューム<5262>の上げ足の強さも目立つ。不動テトラ<1813>も値を飛ばした。
半面、IHI<7013>、川崎重工業<7012>が後場に入り値を消したほか、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も利食われた。ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が下値を探り、レーザーテック<6920>も軟調。ソシオネクスト<6526>も下落した。リクルートホールディングス<6098>の下げが目立ったほか、メルカリ<4385>も売りに押された。アドウェイズ<2489>、ヨコオ<6800>が急落、オークマ<6103>、ニチレイ<2871>なども大幅安。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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