【本日の見通し】ドル高一服の流れ継続かを見極める展開
【本日の見通し】ドル高一服の流れ継続かを見極める展開
今週最も注目の材料であった米消費者物価指数(CPI) は変動の激しい食品とエネルギーを除くコアの前年比が+3.1%と市場予想の+3.0%を上回る伸びとなった。前回6月の値は+2.9%、前回値を超える伸びとなっていた。
もっとも、1日の米雇用統計の弱さを覆すほどの強さではないと受け止められており、9月の利下げ期待が継続する形で発表直後に売りが出た。その後いったん発表前水準に近いところまで戻されるなど、荒さが見られたものの、戻り一服後は下げており、ドル売り円買いがやや優勢となっている。
米CPI発表前には148円50銭台を付ける動きが見られるなど、ドル買い円売りが優勢となっていた。米CPIを受けてドル高円安の流れが一服した形となっているが、月曜日の安値を上回る水準での推移となっており、ドル高の流れが継続しているとの意識もある。この後の流れをしっかり見極めたいところ。
もっとも、日本市場はお盆シーズンとなっており、取引はやや低調となりそう。147円台から148円台半ばにかけてのレンジ取引が続く可能性もある。
ユーロドルはドル高一服も1.1700台回復には慎重となっている。ECBの年内利下げ期待が後退しており、流れは上方向との意識が強いが、ゆっくりした動きが見込まれる。
ポンドドルも同様で1.35台を回復してきているが、ここからの買いには少し慎重。流れは上方向を意識も、積極的な上値追いとはなりにくい。
ユーロ円は昨日ロンドン市場で172円00銭手前がしっかりしており、この後も172円台中心の推移が見込まれる。
ポンド円は199円台を中心とした推移を見込んでいる。昨日の米CPI前の円安局面で200円台を付ける場面も、200円台での買いには少し慎重姿勢が見られた。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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