【これからの見通し】週明けは目立った経済統計発表なし、ゼレンスキー大統領はどう対応するのか
【これからの見通し】週明けは目立った経済統計発表なし、ゼレンスキー大統領はどう対応するのか
今週は金曜日のパウエルFRB議長のジャクソンホール講演に注目が集まっている。それまでは基本的に待ちの姿勢が続くこととなりそうだ。ただ、市場ではその他の米金融当局高官らの9月利下げに前向きな発言を受けて、利下げへの織り込みが進んでいる。8月はドル安傾向が続いており、今週は一大イベント前に調整が入る可能性が指摘される。また、肝心のパウエル議長講演内容が想定通りとなれば、そのタイミングで反動が入る可能性も想定しておきたい。足元では、どこまでドル安が進行する余力があるのかをチェックする段階だといえそうだ。
週明けは目立った経済統計発表はみられない。この後の海外市場では、ユーロ圏貿易収支(6月)、カナダ住宅着工件数(7月)、カナダ国際証券取扱高(6月)、米NAHB住宅市場指数(8月)などが予定される程度。ドル相場の流れに影響を与える可能性は低いだろう。
発言イベント関連では、ボウマンFRB副議長がブルームバーグTVに出演する。同副議長はハト派的だと市場にみられている。ドル安の一段の反応がみられるのかどうかが注目される。
また、政治的な話題としては、きょうはウクライナのゼレンスキー大統領がトランプ大統領とワシントンで会談を行う。先に、プーチン露大統領と会談を行ったあと、トランプ大統領がウクライナの領土割譲やNATO非加入などのロシア側の主張に沿った説得をすることが警戒されている。今回はウクライナに寄り添う立場のEU側の首脳やNATO事務総長らも会談に出席する。なかなか、一筋縄ではまとまることはなさそうだが、どうか。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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