アジア株 中国半導体の勢い衰える気配なし 中国版エヌビディア「カンブリコン」大幅反発
アジア株 中国半導体の勢い衰える気配なし 中国版エヌビディア「カンブリコン」大幅反発
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 25007.56(-194.20 -0.77%)
中国上海総合指数 3805.16(+5.01 +0.13%)
台湾加権指数 24347.66(-172.24 -0.70%)
韓国総合株価指数 3207.61(+20.45 +0.64%)
豪ASX200指数 8976.30(+15.78 +0.18%)
インドSENSEX30種 80325.25(-461.29 -0.57%)
アジア株はまちまち。
上海株市場で半導体関連が大幅高、エヌビディア「H20」生産停止要請や中国政府の国産半導体の利用推奨を受けた買いが継続。中国の半導体企業が来年の国内生産量を3倍に拡大することを目標にしているとのFT報道も買いを後押し。中国国内でファーウェイのAIプロセッサ製造工場が早ければ今年末にも生産を開始する予定で、来年には2つの工場が稼働する予定だという。
中国版エヌビディアとも言われるカンブリコンの上期決算は過去最高益を記録、株価はきのう上場来高値をつけた。きのうは終盤にかけ利食い売りに押され大幅安で取引を終えたが、きょうは7%超反発している。
ただ一部で、半導体バブルが懸念されている。上海証券報は一面で、最近の半導体・AI関連銘柄に投機的な動きが見られる。投資家は慎重に行動すべきだと警鐘を鳴らした。
香港株は約1週間ぶり安値、美団決算が嫌気されている。ただ、上海株が持ち直していることを受け、売り一巡後は下げ幅を縮小している。
フードデリバリー大手の美団は10%超安、1年ぶり安値をつけている。第2四半期決算の純利益が前年同期比97%減少、3億6530万元と市場予想の70億7000万元を大きく下回る悲惨なものとなった。同社は価格競争激化により第3四半期に赤字転落の可能性があると警告。米シティやモルガンスタンレー、JPモルガンなど金融機関はこぞって美団の投資判断・目標株価を引き下げた。
休場明けインド株は1週間半ぶり安値をつけている。トランプ米政権はきのうインド製品に対する計50%の関税を発動した。制裁対象であるロシアから原油を購入しているとして、現行の25%に追加で25%を上乗せ計50%となる。ブラジルと並ぶ最高水準でアジア最高額。ただ、インドは貿易への依存度が低く経済の約60%は国内消費なため、トランプ関税がインド経済に与える影響はほとんどないとの声も聞かれる。それでも全く影響はないとは言えないだろう。

執筆者 : MINKABU PRESS
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