アジア株 上海株大幅安、当局が投機抑制策検討 急上昇受け投資家殺到、8月新規口座開設数166%急増
アジア株 上海株大幅安、当局が投機抑制策検討 急上昇受け投資家殺到、8月新規口座開設数166%急増
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 25057.44(-285.99 -1.13%)
中国上海総合指数 3738.32(-75.23 -1.97%)
台湾加権指数 24227.34(+127.04 +0.53%)
韓国総合株価指数 3190.48(+6.06 +0.19%)
豪ASX200指数 8816.90(+78.11 +0.89%)
インドSENSEX30種 80954.56(+386.85 +0.48%)
アジア株はまちまち。
豪州株は反発、前日に約1カ月ぶり安値をつけたことから値ごろ感で買い戻されている。米中対立再激化や豪中銀の利下げ期待後退できのうは大幅下落した。
豪中銀の利下げ時期が遅れる可能性がある。豪州の第2四半期GDPは予想以上の伸びを見せた。前年比+1.8%と予想の+1.6%を上回り2023年9月以来の大幅な伸びを記録した。ブロック豪中銀総裁は、消費者の所得支出が増加し始めており、それが続けば金融緩和ペースを鈍化する可能性があると述べた。消費者心理の高まりが続けば、今後利下げはそれほど多くない可能性があるとしている。
インド株は1週間半ぶり高値、インド財務相が物品サービス税(GST)の引き下げを正式に発表した。日用品を中心に数百品目の税率を引き下げる。減税で消費者の購買意欲が高まるため、白物家電や自動車が恩恵を受けるとの声。
上海株は大幅続落、約2週間ぶり安値をつけている、カンブリコンは12%近くの下げ。中国株安を受け香港株は急反落。中国当局が株式投機抑制措置を検討しているとの報道が懸念されている。ただ、あくまで急上昇を防ぐためのブレーキであるため、投資家心理が悪化しているわけではない。そのためパニック的な売りは見られない。
中国金融規制当局は8月から1兆2000億ドル規模に達している株価急騰への懸念を高めており、投機的な取引を抑制するための措置を検討している。株価急上昇を受け投資家からの問い合わせが殺到、8月の新規口座開設数は前年同月比166%急増したという。
中国市場ではAI関連を中心にハイテク株が連日上昇。上海総合指数は10年ぶり高値をつけ、CSI300指数は今年安値から20%以上も上昇しており、市場ではバブルが警戒されている。中国本土の取引総額は8月27日に3兆1000億元を超え、過去2番目の高水準を記録。中国版エヌビディアと呼ばれているカンブリコンは株価が同社ファンダメンタルズから乖離するリスクを警告している。
きのうの中国軍事パレードでプーチン露大統領と中国習近平国家主席は「不老不死」について談笑したという。プーチン氏は臓器移植をすれば永遠に生き続けることができる、不老不死を手に入れることができるだろうと話した。それに対し習氏は、今世紀中に人類は150歳まで生きられる可能性がある、そうなれば70歳なんてまだ子供だと話したという。

執筆者 : MINKABU PRESS
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