ポンド、予算案の発表を控え一段安の可能性=NY為替
きょうの為替市場は弱い米雇用統計の発表でドル安が強まる中、ポンドドルは1.35ドル台半ばまで買い戻されている。きょうの上げで100日線と21日線を一気に回復しており、強い上値抵抗となっている1.36ドルの水準を試しに行くか注目される。ただ、ポンドは対ユーロや円に対しては軟調に推移しており、ポンド円は21日線を下回り198円台に下落。目標となってた200円から遠ざかっているようだ。
11月のリーブス財務相による秋季予算案の発表を控え、ポンドは再び下落する可能性があるとの指摘がストラテジストから出ている。今週は英財政への懸念から長期ゾーンの英国債が売られ、利回りが急上昇していた。ただ、ポンドは上値が重かった。各国の国債とともに、利回り上昇はいまのところ落ち着いてはいるが、リスクは依然として高水準にあるという。
「英国債の売り(利回り上昇)が最悪期を脱したと考えるのは軽率だろう。英政府が財政の持続可能性を保証する予算案を提示できなければ、市場は政府を罰するだろう」と述べている。
GBP/USD 1.3539 GBP/JPY 198.85 EUR/GBP 0.8683
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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