アジア株 上海株軟調、米中対立激化 BRICSは「ある国」による関税脅迫を非難、一致団結呼び掛ける
アジア株 上海株軟調、米中対立激化 BRICSは「ある国」による関税脅迫を非難、一致団結呼び掛ける
東京時間14:02現在
香港ハンセン指数 25838.62(+204.71 +0.80%)
中国上海総合指数 3815.61(-11.24 -0.29%)
台湾加権指数 24811.45(+264.07 +1.08%)
韓国総合株価指数 3254.15(+34.56 +1.07%)
豪ASX200指数 8790.00(-59.59 -0.67%)
インドSENSEX30種 80974.56(+187.26 +0.23%)
アジア株は高安まちまち。
上海株は軟調、米中対立激化懸念が重石。ただ、下値では支援策期待の買いが見られる。財政部と金融政策担当者が“ 異例”の会合を開催したとの報告を受け、当局が近く支援策を打ち出すとの期待が広がっている。米中懸念で豪州株は続落。
ブラジル大統領は、一部の国による「関税脅迫」に対抗するためBRICS諸国に結束を呼び掛けた。中国習近平国家主席は「ある国」による関税戦争が世界経済に深刻な混乱をもたらしてると非難し、一致団結を呼び掛けている。ロシアが先週末にウクライナに過去最大規模の空爆を実施したことで、トランプ米政権は対露追加制裁のほか、ロシア産原油を購入している国(中国やインド)に新たな制裁を科す準備をしている。
香港株は序盤に約4年ぶり高値をつけたあとは上げ幅を縮小している。香港は金融政策を米国に連動させているため、米大幅利下げ観測は香港の基準金利の大幅引き下げ期待につながる。龍湖集団や華潤置地、中国海外発展など不動産株が上昇。快手科技やネットイース、JDドットコム、アリババなどハイテク関連も堅調。金価格が最高値をつけていることから紫金鉱業集団など金鉱株の一角も上昇している。
今夜発表される米雇用者数年次改定では2025年3月までの1年間で最大100万人の下方修正が予想されている。過去のデータではあるものの、大幅な下方修正となれば米労働市場はすでに勢いを失っていたことが示され、9月50bp大幅利下げ観測が一段と高まるだろう。ベッセント米財務長官は80万人減の可能性があるとしている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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