植田日銀総裁「経済データが想定通り推移している」12月利上げ確率高まる 今週は10月実質賃金

植田日銀総裁「経済データが想定通り推移している」12月利上げ確率高まる　今週は10月実質賃金

植田日銀総裁は先週末「経済データが想定通り推移している」と語った。

30日付の日経インタビューで植田総裁は、経済データが想定通りに推移しているという意味では利上げは近づいていると言えると語った。賃上げについては、来年の春闘がどういう勢いになるか見たいと述べたほか、一段の円安となればリスクが大きい、場合によっては対応が必要になるとの見解を示した。植田総裁インタビューを受け先週末にドル円は一時149.40円台まで1円近く下落した。

全国の物価の先行指標となる東京都の11月CPIが予想を上回ったことや、来年春闘での大幅賃上げが見込まれること、植田総裁の発言を受け12月利上げ観測が一段と高まった。植田総裁発言後、オーバーナイト・インデックス・スワップ（OIS）市場で12月利上げ確率が再び上昇している。今週は5日に日銀で最もハト派とされる中村委員の講演、6日には10月の実質賃金が発表される。