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【本日の見通し】米雇用統計にらみつつ、ドル高円安継続か

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【本日の見通し】米雇用統計にらみつつ、ドル高円安継続か
   
 ドル円は昨日の海外市場で150円台後半までドル高円安が進んだ。水曜日の市場で149円50銭台まで上昇した後、東京午前から昼過ぎの日銀会合後まで円高となり、148円59銭まで売りが出たが、いったん円買いとなったことで、反発時の動きに勢いが出る形で150円前後の売りをこなして上昇した。きっかけとなったのは15時半からの植田総裁会見。日銀会合後の円買いの材料となった展望レポートでの25年度物価見通し引き上げについて、米を中心とした食品価格上昇による一時的なものとし、今回の引き上げだけで金融政策が左右されることはないと、早期の追加利上げ期待をけん制する姿勢を見せたことが、円売りにつながっている。
  
 元々FOMC後のパウエル議長会見で追加利下げに慎重な姿勢が示されたことで、ドル買いが入りやすくなっている地合いとなっていたことも150円台後半までの上昇を誘った。FOMC前まで65%程度を占めていた次回9月会合での利下げ見通しは、直近据え置き見通しが60%を超えるなど、据え置き期待が広がっており、ドル高につながっている。
  
 この後もドル買い円売りの流れが期待されるが、21時半の米雇用統計などを待ちたいという意識もあり、アジア市場などでの上値追いには少し慎重な姿勢が見られる可能性がある。前回の米雇用統計は、予想を上回る非農業部門雇用者数の伸びや、予想外の失業率低下などが見られ、一見力強いものとなったが、雇用者数の伸びは政府部門の占める割合が大きく、民間雇用の伸びは大きくなく、失業率低下は労働参加率低下による部分が見られるなど、厳しい部分も見られた。
  
 今回は非農業部門雇用者数の伸びが前回から鈍化し10.8万人前後となる見込みも、民間雇用が前回の+7.4万人から+10万人程度まで回復の見込みとなっており、予想前後であれば、ドル高の流れを支えるものとなりそう。ただ、ブレの大きい指標だけに予想から大きく下振れした場合には注意。週末越のポジション整理の動きなども加わると、いったん大きな調整となる可能性がある。
  
 米雇用統計までは150円台を中心とした推移、雇用統計後は指標結果次第となりそう。
  
 ユーロドルは上値が重いものの、1.14割れでのユーロ売りに慎重。雇用統計までは1.14台での推移が見込まれる。
  
 ユーロ円はドル円の上昇もあり、しっかりした動き。雇用統計後はドル主導の展開が見込まれ、不安定な動きとなりそう。
  
MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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