ドル円は下げ一服 148円ちょうど付近での推移=NY為替
その後、ドル円は下げ渋る動きも見せており、148円ちょうど付近での推移となっている。この日の7月の米雇用統計は市場にショックを与えた。非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回ったことはもちろん、それ以上に前回分の下方修正が大幅過ぎる内容。このことは、市場の金利見通しに疑問を投げ掛けるだけでなく、底堅い米経済という重要な前提を揺るがとの指摘も出ている。
前月分の非農業部門雇用者数は速報値から13.3万人下方修正された。これはパンデミック以降で最大の修正幅。2020、21年にも13万3000件を超える下方修正はあったが90%も引き下げられたことはなかった。
つまり米経済は予想以上の雇用を生み出していないことを意味しており、その影響は最終的に個人消費にも波及することになるという。
これを受けて今週のFOMCで後退していた早期利下げ期待が復活し、短期金融市場では10月利下げを再び完全に織り込み、年内2回の利下げ期待も完全に復活している。米国債利回りも急低下する中、150円台後半まで上昇していたドル円は一時147円台半ばまで急降下する展開。
もちろん、トランプ大統領からのパウエル議長への批判も早速出ている状況。
USD/JPY 147.97 EUR/JPY 170.90
GBP/JPY 196.30 AUD/JPY 95.62
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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