米雇用統計で米10年債利回り急低下 急激にイールドカーブはスティープ化=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:27)(日本時間05:27)
米2年債 3.688(-0.269)
米10年債 4.218(-0.156)
米30年債 4.818(-0.082)
期待インフレ率 2.333(-0.061)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、10年債利回りは急低下した。この日は7月の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回った。失業率も4.2%に上昇。特に、NFPの前回分が当初の14.7万人増から1.4万人増に下方修正され、市場にショックを与えた。
2020、21年にも13.3万人を超える下方修正はあったものの、90%も引き下げられたことはなかった。結果、過去3カ月の平均雇用増加数は僅か3万5000人と、パンデミック以降で最も低調な水準となっている。
これを受けて今週のFOMCで後退していた早期利下げ期待が復活し、短期金融市場では10月利下げを再び完全に織り込み、年内2回の利下げ期待も完全に復活している。
2-10年債の利回り格差は+53(前営業日:+41)と急激にイールドカーブはスティープ化している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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