ユーロ円、171円台半ば 仏政府が崩壊しても総選挙は必須ではない=NY為替
NY時間の終盤に入って、ユーロ円は171円台半ばでの推移が続いている。ユーロドルは1.1635ドル付近での推移。NY時間に入ってドルの戻り売りが強まっており、ユーロドルはロンドン時間までの下げを解消。ユーロ円はユーロドルとドル円に挟まれて売買が交錯。
フランスの政局が再び流動化しており、ユーロの上値を重くしている。バイル仏首相が今週の月曜日に、大規模な歳出削減策への支持獲得に苦慮する中、9月8日に信任投票を実施すると表明。それに対してアナリストは、信任投票で仏政府が崩壊しても、マクロン大統領は総選挙を強いられることはないと指摘。新首相を任命し、財政引き締めをやや緩和した予算の再編成を任せることができると述べている。
これにより、極右政権の誕生を投資家が懸念して市場がパニックに陥った昨夏のような事態が再び起きるリスクは低いという。ただ、市場の反応は予想されたほど大きくはないものの、今後数週間はボラティリティーが高止まりする可能性が高いとも述べた。
EUR/USD 1.1632 EUR/JPY 171.53 EUR/GBP 0.8620
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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