アジア株まちまち ベッセント発言で米大幅利下げ観測浮上 ただ、パウエルは慎重な人
アジア株まちまち ベッセント発言で米大幅利下げ観測浮上 ただ、パウエルは慎重な人
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 25590.00(-23.67 -0.09%)
中国上海総合指数 3690.88(+7.41 +0.20%)
台湾加権指数 24327.89(-42.13 -0.17%)
韓国総合株価指数 3222.97(-1.40 -0.04%)
豪ASX200指数 8878.20(+51.09 +0.58%)
インドSENSEX30種 80611.00(+71.09 +0.09%)
アジア株はまちまち。米国の積極利下げ期待が高まっているものの、高値警戒感から調整売りも見られる。台湾株は約1年ぶり、香港株は約4年ぶり高値付近。豪州株は史上最高値を更新。上海株は21年末来高値、一時3700ポイント台に乗せる場面もあった。
金融市場は米国の9月25bpの利下げを完全に織り込んでいる、一部で50bpの大幅利下げ期待も広がりつつある。7月の米CPIは関税の影響を最も受けやすい品目のインフレが鈍化した、トランプ関税政策の影響は比較的軽微にとどまっているようだ。
ベッセント米財務長官はFRBに対し150bp以上の利下げを要求。9月に50bpを皮切りに一連の利下げに踏み切るべきと主張。FRB暫定理事に指名されたミラン氏も関税によるインフレの証拠はないと繰り返した。
慎重なパウエルFRB議長が50bpの大幅利下げに踏み切る可能性は非常に低いが、今夜の米生産者物価指数とあすの米小売売上高が思いのほか弱い結果となれば、大幅利下げ期待は一段と高まり市場は先走る可能性がある。
豪州株は反発し史上最高値を更新。公益や生活必需品、不動産など幅広い銘柄が上昇している。
豪銀最大手オーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)は0.6%安と続落、きのう5%超下げたにもかかわらず今日も下落している。キャッシュ純利益が過去最高となったものの、市場予想とほぼ一致したことで失望感が広がっている。アナリストが豪中銀の利下げを受け同行の業績見通しに悲観的になっていることも懸念されている。
きょう発表された豪州7月の雇用統計は強い内容だった。雇用者数が前回の+1000人から+2万4500人に大幅増加し、失業率は4年ぶり高水準4.3%から4.2%に改善した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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